七里ガ浜顕証寺墓苑の現地レポート

【苑内】
苑内のすべてが管理棟から一望できてしまうくらいの、こぢんまりとした広さ。
高低差によって３区画に分かれていて、
それぞれの区画はゆるやかなスロープと階段で結ばれている。
苑内通路はすべて石畳で、全体的に整然として落ち着いた雰囲気。
掃除が行き届いているので清潔感が漂っている。
墓苑の南側が江ノ島電鉄の線路に面していて、
その向こうは国道134号線と海しかないので、どの区画でも日当たりはバツグン。
もちろん苑内のどこからでも、目の前に広がる海が見られるだけでなく、
潮の香りや潮騒の音も楽しめる。
ただ、目の前が線路と幹線道路ということもあり、静かな環境とはいいがたい。

【管理棟】
緩やかな弧を描いて傾斜した屋根が印象的。
1階はトイレになっていて、管理事務所と休憩室の入り口は2階にある。
墓苑から管理棟の2階に直接入れるようになっているので、
車椅子などでも楽に利用できるのがうれしい。
休憩室は海側がガラス張りなので、
目の前に広がる海や江の島の景色を眺めながらゆったりとくつろげる。
天気が良ければ、富士山まで見られる。

【アクセス・周辺環境】
江ノ島電鉄の七里ヶ浜駅から徒歩3分。
線路沿いの道を鎌倉高校方向に歩いていくと、
線路の向こうに墓苑が広がっているのが見えてくる。
顕証寺のすぐ前にある踏切を渡って境内に入るのだが、
いわゆる山門のようなものはなく、
お寺の建物自体も洋風テイストが入った建築になっているので、
線路沿いのフェンスに「顕証寺」という表示が出てなければ
「本当にここでいいの？」という気分になる。
徒歩で行く場合には絶対に迷いようがないくらい解りやすいが、
車を利用して目の前を通る国道134号線から入ろうとすると、
ちょっととまどってしまうかもしれない。
134号線はあまり道幅の広くない片側一車線なので、
ちょうど踏切待ちにかかると後続の車を待たせてしまうことになる。

【その他】
墓苑の完成が平成11年末と、できてから少し年月が経っていることもあり、
現在は残っている区画がほとんどない状態だとか。
また、墓苑は在来仏教ならば顕証寺の檀家にならなくても利用できるが、
ほかのお寺さんからご住職を呼んでの法要はできない。

【周辺スポット】
七里ヶ浜　遠浅の海岸ではなく、あちらこちらに岩がある。
海底の地形が複雑で良い波が立つことから、サーフィンを楽しむ人々が訪れる。