湘南海光霊園の現地レポート

【アクセス・周辺環境】

海沿いを通っている国道134号線の、さらに海側に位置する。といっても、国道134号線から直接海側に曲がる道がないので、県道311号線の小坪7丁目交差点から小坪漁港方面に南下することになる。霊園前の道はすぐ目の前で行き止まりになっていて、途中に何度か「この先、行き止まり」という表示が出てくるので、このまま行って大丈夫なんだろうかと不安になる。霊園の目の前が小坪マリーナなので、もし道に迷ったら地元の人に「小坪マリーナにはどう行けばいいのでしょうか」と聞けば教えてもらえる。

【園内】

海に面した傾斜地に、雛壇のように墓所が並んでいる。全体的にこぢんまりとしていて、園内すべてを巡っても5分とかからないほど。目の前が海なので、すべての区画から海が眺められるのがうれしい。また、園内全域が南向きなので、どの区画も日当たりが良い。ただ、一番低所になっている区域は1区画の面積が狭いため、構造的に和墓しか建てられず、それがずらりと並んでいる風景はちょっと窮屈そう。しかし、ちょっとした空きスペースに花壇が作ってあるといった心遣いや、なにより目の前に海が広がっているという好立地のため、開放的で明るい雰囲気がある。高所の区画へは階段のほかにスロープも造られているが、傾斜はかなり急で幅も狭い。そして霊園の入口が階段のみなので、車椅子での墓参は難しそう。

【その他】
霊園そのものには管理棟や休憩室、トイレといった施設はないが、霊園の管理をしている佛乗院がすぐ近くにあり、墓参の際にはそちらで休憩することができる。また、園内には永代供養墓やペットの埋葬ができる動物供養墓があるという話だったが、どの区画がそうなのか一見しただけではよく解らなかった。

【周辺スポット】

■小坪マリーナ

ヨットやモーターボートの保管を行っているほか、ライセンススクールも開講。講習と実技それぞれ1日ずつを経験すれば、2級小型船舶操縦士の国家試験が受けられる。

■小坪漁港

鎌倉時代から漁業を行い、鎌倉幕府にも魚を納めていたという歴史ある漁港。現在でも、毎年11月に皇室行事として行われる新嘗祭には、小坪漁港で穫れた海松が献上されている。漁港には市場も併設されていて、新鮮な魚介類が手頃な価格で手に入るが、特に市場の看板が出ているわけではないので、初めて訪れた人には少々場所が解りにくいかも。また、漁港の周囲にはその日に揚がったばかり生シラスが味わえる料理屋などがある。