やすらぎパーク茂原の現地レポート

茂原駅から車で約10分ほどのところにある。駅から県道をまっすぐに来ると、看板があるので道を左に曲がった。行くにつれて道路がだんだん細くなり、少々薄暗い杉林の木立を通るころには、ここで大丈夫だろうかと心配になってくるが、小さな看板をみつけ、（車の方は見過ごさないように！）道をはいる。その途端、開けた明るい空間がひろがって、春になったら一面田んぼの緑が美しいだろうと思われるその場所に、やすらぎパーク茂原があった。

ぱっと目につく洋風の建物。明るい陽射し、鳥の鳴き声も聞こえてきて、どこかの公園にやってきたかのように気持ちが良い。入り口をはいってすぐのところに手桶が用意されており、清潔できれいに片付いている。門をはいって左手に管理棟があり、入り口付近にはコニファーやパンジーなどが植えられた、円形の可愛らしい花壇がある。私が行った頃はもう冬も近い季節だったが、こうした常緑樹の緑や彩りきれいな小花が咲いているのをみると、それだけで心が和む。
管理棟の前には、献香具と花きりバサミが用意されている。枯れたお花等はこちらで片付けてくれるということだから安心してお花をお供えしていける。

取材した日は晴れていたが、ここは全面インターロッキング造成で、水はけがよいとのこと。雨の日も安心してお参りできそうだ。また道が平坦に作られているので、車椅子の方でも安心して来られるようになっている。敷地も約500区画ほどといったほどよい広さである。

やすらぎパークは全面芝墓地だ。ほとんどが洋式の背の低いお墓である。塔婆は入り口付近に合同で立ててあったが、ステンレス製の移動式の塔婆立てがあるそうで、法要の時などはそちらを用意してもらえる。
また、お墓には「愛」「心」「和」などの文字が刻まれているものも多く見られた。最近では二世帯でお墓に入られる方も多く、名前ではなくこうした言葉を刻むことが多いそう。そのせいだろうか、お墓を見て歩いていても、心が和らぐ感じがした。
一番奥の右手には2台マンションフロア型の合同墓もあり、その左手奥にはペットとの共葬墓地があった。今の時代、ペットも家族の一員だということで、（中のお骨の入るところは仕切られているそうだが）家族と一緒のお墓にはいることができるそう。今回初めて知った。共葬墓地とは造語だそうで、こちらの霊園を管理されている会社が作られた言葉だとか。千葉では二番目にこの共葬墓地ができた場所だそうだ。

一番突き当たりにも水場がある。近寄ってみると、可愛い金色のフクロウが蛇口にのっかっていて、思わずにっこりとなってしまった

こちらには管理人さんがいつも一人、常駐されているそうで、今回訪れた時にもその方が丁寧にご説明してくださった。また時折お墓参りに来られる方とも、笑顔でご挨拶やお話をかわされていて、管理人さんの人柄がうかがわれた。

ここの霊苑はとなりの茂原霊苑と併設しており、二つの霊苑の間を公園が仕切っている。芝生の敷かれた築山になった公園には、いくつかのベンチと東屋まである。墓地ということを忘れそうな雰囲気だ。お天気のよい日など、お墓参りに来たあとに、この公園でお弁当を食べて行く家族もいるそうだ。小さな子供もいるご家族には、こういう場所があると、とてもいいと思う。普段からでも家族でお墓参りに行きやすくるのではないかな。そんなことを思った。