メモリアルパーク花の郷聖地 相模大塚の現地レポート

■周辺環境
神奈川県のほぼ中央、綾瀬市と大和市、海老名市の市境に位置します。相鉄線の「相模大塚駅」からは身長176cmの筆者の足で平坦な住宅街を歩くこと8分あまり。すぐ南隣が広大な厚木の海軍飛行場というロケーション。さえぎるもののなく広がる大空の下の開放感あふれる霊園です。日差しの厳しい暑い季節に駅から歩く場合は、途中日陰に乏しいので日除け対策が必須です。霊園の周辺環境として飛行場の存在は、やはり大きな疑問でしたが、実際の取材中には航空機の爆音等はまったく聴こえず拍子抜け（？）。そしてここは、実は意外と豊かな自然に恵まれた土地でもあります。引地川の水源地を中心とする森の中に造られた「泉の森」公園（http://www.yamato-zaidan.or.jp/izumi）まではぶらぶら歩いて10分程度。水車小屋、郷土民家園、湿生植物園やキャンプ場もあり、世界遺産の白神山地や皇居などと並び「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも神奈川県代表として選ばれているほどの公園で、墓参の機会には是非、家族ぐるみで訪れてみたい場所です。

■園内
芝生にふちどられた参道を行けば、要所要所に白亜の噴水やガゼボ（洋風あずまや）が巧みに配置され、さながら南欧あたりのひなびた公園といった雰囲気がうまく表現されています。
しかし何と言っても園内のそこここに植えられ、見事な花を咲かせているバラをはじめとした手入れの行き届いたグリーンの豊かさと空の広さが、開放的でのどかな魅力を添えています。特に5月中旬頃に咲く大輪のバラが見事、とのこと。
墓苑を歩いてみると、せせこましさがなくおおらかなゆとりが感じられます。特に広々とした2㎡クラスの芝墓地にはちょっとびっくり。
こんな交通至便の場所にも、まだまだ芝生の墓地はあるものです。
生け垣に囲まれた4.625㎡もの広さの「特別区」のゆとりも特別級でした。
霊園の奥まった場所には永代供養塔やペットのための合祀墓も完備されています。
園内は全区画フルフラットのバリアフリー設計で、排水溝も随所に見られ、水はけの心配もなさそうです。

■管理棟
霊園の入口を入ってすぐのところに建つ南欧風のオレンジ色の瓦に白壁の瀟洒な建物が管理棟です。1階に休憩所、管理事務所、生花や線香を用意した売店があり、晴雨兼用の傘や車椅子の貸出も行います。法要施設としては2階に多目的ホールがありますが、会食施設としての利用も可能とのことでした。

考えてみれば飛行場があるほどの土地であれば、平坦で広大な大空が開けているのは当然なこと。その恩恵を充分に享受した開放感もさることながら、意外なほどの静寂も印象に残る霊園でした。