座間霊園 天空の郷の現地レポート

■ロケーション
座間霊園・天空の郷は背景に広大な田園地帯が広がる自然豊かな土地にあるが、元々この地は日産の工場の跡地であったという。
売りに出されたこの土地を入札で買い入れた開発会社は不動産業を営む企業であるが、当初資材置き場としてこの土地の利用を考えていたという。ところが霊園開発を想定した申し出が非常に多かったことに端を発しリサーチを掛けたところ、霊園としてのポテンシャルが高い土地であると判断し、霊園に取り組みたいと考えていた宗教法人との出会いを経て、急遽自社で開発することにしたという経緯がある。
同社は許認可など開発にまつわる手続きを本業としているため、昨年3月に申請後約1年で許認可を取得することが出来、本年10月10日にプレオープン、11月7日にグランドオープンする運びとなった。

■特徴
同霊園は企画段階での事前説明会の際、住民の方々からの「元々日産が所有していた平らで良い土地なので、霊園を造るのであれば良いものを造って欲しい」という要望を反映し、園内は細かなところにまで気を配った造りになっている。
墓所の面積設定や価格設定は昨今の霊園の傾向にのっとり、小面積墓所を備えた数多くのタイプをラインアップしたもので、お客様の要望や事情にも適いやすいような造りを心掛けたという。
園内は車椅子でも移動し易いように通路幅も1.5～2.0ｍのスペースが確保されており、墓所に関しても隣接する墓所との幅は、間口1.2ｍ未満の場合は10cm、間口1.2m以上の場合は20cmとするなどゆったりとした設計になっている。
また霊園周囲には、葉と葉が絡み合いながら成長する貝塚息吹の植栽がグルリと取り囲むように植わっているため、1年もすれば周囲の環境と共生しながらも、完全に仕切られた厚い生垣となって静寂な空間が現出する予定である。
管理棟も外観は鮮やかな配色のモダンなデザインで目を惹くが、建物内部のロビーなどには床や壁に大理石を使用するなど重厚感ある造りになっている。
構造は管理棟、墓所共全区画完全バリアフリー設計で、駐車場は75台が駐車可能、水場は園内に4ヵ所設置されている。また大手警備会社によるセキュリティ体制も万全で、AED（自動体外式除細動器）も常備するなど、来場者の立場に立ったサービスを充実させている。