世界中の女性を魅了する真っピンクの教会 タンディン教会(ベトナム)【アジアの聖地から】

ホーチミン№1のインスタ映えスポットが、ミサが始まると一転して厳粛な教会に。貧しい方々への医療と物資の提供を、毎週ミサに参加する医大生が教えてくれました。

アニメの世界から飛び出してきたピンクの教会

ベトナムには1割ほどのクリスチャンがいるのですが、経済の都ホーチミンに、世界中の女性を魅了するタンディン教会があります。

宗教施設によくある朱色がかったピンクではなく、鮮やかな真っピンク。とんがり屋根に真ん丸の大きな時計、色とりどりのステンドグラスは、ファンタジーアニメの世界から飛び出してきたような姿です。

正にファンタジーアニメの世界

今やホーチミン№1のインスタ映えスポットとして、世界中の女性観光客が後を絶ちません。歓声をあげながら撮影場所を探し、何度も何度もポーズを変えて撮影会をしているのです。もちろん女性だけではありません。男性でもここに来たら「かわいい!」って声を出してしまうことでしょう。

厳しい警備の中で行われる厳粛なミサ

この色にこの姿ですから、観光用のテーマパークくらいの狙いで建てたのかと思ってしまいますが、ここはベトナムがフランスの統治下だった1876年に建立された格式ある教会。ホーチミン市内で2番目に大きな教会でもあるのです。

3mほどもある大きなキリスト像

更に観光用どころか、教会としては観光客が増えすぎて困っているのです。

この教会は外観だけでなく中の礼拝堂も美しく、以前は観光客であふれていました。それは信者さんのお祈りの妨げになるほどで、現在は礼拝堂にはこの教会の信者さんだけが、ミサの時間に限って入れる規則になっているのです。私は一年前に来た時は中に入れなかったので、今回はクリスチャンのベトナムの方と一緒に来て、入場を許して頂くことができました。

美しく微笑むマリア様

観光客でにぎわう敷地内にキーンコンカンコン、キーンコンカンコンという学校のチャイムと同じ鐘が鳴り出します。ざわついていた雰囲気が一転、警備員の厳しい誘導で信者さんだけが中へ。

以前は中もピンクだったそうですが、現在は真っ白で気持ちが引き締まります。ざっと数えて300人ほどは収容できそうな大きな礼拝堂ですが、この日は20人程。美しい讃美歌の生歌がホールに反射して、何重にも響いてきます。そして初めて礼拝の作法を教えていただく機会にもなりました。両膝をついて、肘は前の席の上に置き、両手を指で組んで、とても気持ちのいいものでした。

300名は座れそうな真っ白な礼拝堂

教会の社会貢献活動に感心する医学生

また、この教会の社会貢献も地元ではとても有名です。ちょうど礼拝に来ていた女性に聞いてみました。

・・・この教会は地域でどんな活動をしてるのですか?

「後ろにあるのは教会の病院で、キリスト教とか宗教に関係なく治療を受けることができるのです。特に所得の低い人はお金がなくても治療してくれるのでとても喜ばれています。貧しい方に食事を作ってあげるキッチンもあるんですよ」

お金がなくても治療してくれる教会の病院

「そしてお正月やクリスマスには貧しい人々にプレゼントを配ります。お米、薬、本、石鹸、かばん、くつ、生活や勉強に必要なものを配ってくれるので、たくさんの人々がここに集まってます。この教会の活動は本当に立派です」

・・・ご自身はどんなことを祈るのですか?

「私は毎週日曜日のミサに参加してます。そこでは家族の健康のこと、あと私は大学で医学を勉強しているので成績がよくなるようにと祈ってます。

神父さんのお話を聞いて、そのあとケーキを食べるのが楽しみなんです!」

教会の社会貢献活動に感心する医大生

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アジアの聖地からお墓コラム
この記事を書いた人
齋藤 浩司

齋藤浩司(株式会社B-WAYグループ 代表取締役)
互助会から葬儀社を経て2001年同社創業。2002年に葬送支援NPO法人を創設。2010年には宗教法人を新規認証。CSR活動として、2007年お寺で余ったお供え物を困窮世帯へ届けるフードバンクを設立。2013年からは東南アジアの貧しい子ども達への生活・教育支援を開始し、現在はカンボジアのスラムで孤児院と幼稚園を運営。活動時に各国の聖地を訪れ、宗教家や現地の人々から文化を学んでいる。東京都新宿区出身。

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