醫王寺墓地・駈上墓地の現地レポート

【アクセス】
　電車、バスなどの公共交通機関で行くことができる。車の場合は、名古屋高速３号大高線・呼続インターから約５分。周辺は住宅地で道幅が狭いため路上駐車はやめよう。境内の中に駐車スペースがあるので、車で来た場合は利用するとよい。

【園内】
境内に入るとまず目に入るのが杖をついたお地蔵さま。合祀墓を優しく見守っている。そのまま参道を進んで門をくぐると右手に見えるのは青々とした草木が生い茂る庭。小規模ながら池も作られており、取材時は菖蒲が咲いていた。正面には白壁の本堂があり、草木の緑とのコントラストが美しい。
　園内はこじんまりとしているので迷うことはないだろう。水場は入り口近くに一ヶ所のみだが、霊園の規模からいくと十分だといえる。地面はレンガ調の舗装がされており、泥で靴が汚れるといったことがないため、天気をあまり気にすることなくお墓参りに来ることができる。取材時も雨が降っていたが、お参りに来ている人が何人かいた。
　緑が多く広すぎない境内は手入れが行き届いており、安らぎを感じるのは自分だけではないだろう。

【周辺環境】
周囲は住宅地で、デイケアセンター、喫茶店などもあり生活に密着した環境。敷地の隣には幼稚園があり、取材時は日曜だったので静かだったが、平日は子供たちの元気な声が響いているのだろう。生前と変わらぬ環境の中で家族を見守ることができそうだ。
醫王寺周辺は古くから人が住んでいた地域で、名古屋市南区の史跡散策路の一部となっている。近くには鳥栖神明社古墳や、かつての鳥栖城主の石仏が置かれている成道寺があるので、墓参りのついでに周辺を散策して、今も昔も変わらず続いている人間の営みに思いをはせるのも面白いかもしれない。