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草川一(月刊仏事)さんのレポート
■ロケーション
小牧メモリアルパークは昨年4月17日にグランドオープンした、東海地区最大級の都市型公園霊園である。10年ほど前より同地における霊園開発の話は持ち上がっていたが、霊園販売を手掛ける石材店参画の足並みが揃ったことから、約3年前より本格的に開発計画が始動した。また、小牧市には市営霊園がないことから、同地域では初の大型霊園の誕生となった。
同地は、隣接するエリアに大規模な住宅地が控えており、周囲は小高い丘や植栽に覆われるなど、住環境と自然環境が共生する好立地となっている。また、遠く名古屋市内を見渡せる高台に位置しており、園内には開放感ある雰囲気が生まれている。
■施設の特徴
中京地域の墓所はこれまで市営霊園や寺墓地が大部分を占めており、同園がオープンするまでは公園型霊園という形態は同地域には存在しなかった。同園は暗く怖いという墓参りのこれまでのイメージを払拭させることになり、明るく楽しい公園のような雰囲気を提供することで、従来型の霊園との差別化を明確に図っていった。
園内の中心には、モダンな形式の噴水が据えられ、その周囲にはベンチが配されている。園内を貫く参道幅は約3mを有し、また、常時霊園内に音楽を流すなど、霊園は墓参りをするだけの場所ではなく、参拝者がゆっくりと寛ぐことが出来る配慮が施された空間造りが成されている。
■基本設計
墓所は、墓が南向きの南風墓所と、墓が東あるいは西向きの緑風墓所の2タイプに分かれている。面積的には均等にそれぞれ半分程度を占めているが、小面積区画の多い緑風墓所の方が多くの区画数を有している。
墓所自体は平米数によっていくつかの種類に分かれてはいるが、墓所の形態そのものは同じ造りになっている。緑風墓所は、0.56㎡、1.21㎡、2.04㎡の3種類。南風墓所は、2.04㎡、2.4㎡、3.8㎡、6.0㎡の4種類が用意されている。また、1.21㎡以上の墓所と墓所との間には、約20cmのタマリュウの緑地帯が設けられているというのも、同地域の他霊園には見られない特徴となっている。
墓石は、洋型、和型の2種類から選択できるようになっているが、形態には中京地域には珍しい丘カロート型という基本ガイドラインを設けている。ただし、南風墓所の3.8㎡、6.0㎡に関しては、自由設計が可能となっている。また、すべての墓石には、光触媒防汚加工と耐震施工が標準装備されている。
同園では一般墓所のほかに、永代供養墓も設けられている。価格は44万6,500円からで、年間管理料が掛かることはない。第1期に造られた30基は約1ヵ月で完売したため、引き続き第2期30基を建立した。その後、第2期もほぼ完売状態となったため、4月には第3期の開発に着手している。同園の永代供養墓は33回忌後にも合祀されることなく、まさに永代に渡り、個別に供養されていくことになる。
小牧メモリアルパークの地図、最寄り駅や交通アクセス、霊園の施設に関する情報をご案内します。
JR中央本線(名古屋~塩尻) 神領駅
JR中央本線(名古屋~塩尻) 高蔵寺駅