真言宗のお墓 – その特徴とお墓参りの方法/墓所のご案内

真言宗総本山 東寺(教王護国寺)金堂
真言宗総本山 東寺(教王護国寺)金堂 - by photolibrary

真言宗とは空海によって開かれた、大乗仏教の宗派のひとつです。
宗派によってどのようなお墓を建てるか、また、お墓参りの際のマナーはさまざまです。とくに真言宗は分派の多い宗教なので、宗派や地方の慣習ごとに異なるマナーも多々あります。
今回は一般的とされている真言宗のお墓の特徴とお墓参りの仕方、またお墓の選び方についてご紹介します。

真言宗のお墓の特徴

現在の一般的なお墓は「三段墓(さんだんはか)」と呼ばれるものです。真言宗が開かれた当時は「五輪塔(ごりんとう)」と呼ばれるお墓が一般的で、円や三角、半円を象った5つの石で構成されていました。
五輪塔には宇宙の5大要素とされる、「地」「水」「火」「風」「空」という文字が梵字(ぼんじ)で刻まれます。なお三段墓の場合は、正面頂上部分に「大日如来」を表す梵字を刻みます。
ただし最近では家名だけのデザインや、故人が好きだった言葉を自由に彫刻するお墓も増えてきました。

お墓参りの方法

真言宗では、お墓参りの仕方について特別な慣習はありません。一般的なお墓参りのマナーを確認しておきましょう。

一般的なお墓参りのマナー

複数人でお参りに行った場合、故人と縁の深い順にお参りをします。墓石に一礼し合掌、手桶にくんだ水を柄杓で墓石にかけます。水をかけた後は墓前で両手を合わせ、先祖や故人の冥福を祈りましょう。
お墓参りで唱える名号・念仏は宗派により異なります。真言宗では「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」です。

供花とお線香について

お墓参りの仕方に特別な慣習はありませんが、供花やお線香の本数には決まりがあります。
真言宗における供花は、高野槇に色花を添えるのが一般的とされています。とはいえ決まりとされているわけではなく、トゲがあったり香りがきつすぎたりする花でなければよいようです。
お線香は3本立てます。「三密修行に供養する」「大日如来・弘法大師・祖先それぞれに対して」などいろいろな由来がありますが、こちらも取り決めというわけではありません。いずれにせよ祖先や故人を偲ぶ気持ちが大切です。

お墓の選び方

お墓を建てる前に知っておきたいことがあります。どれくらいの時間がかかるのか、費用はどのくらいか、気になるところではないでしょうか。
お墓を引き継ぐ場合、新しくお墓を建てる場合、納骨堂・永代供養墓を考えている場合でそれぞれ異なります。

お墓を引き継ぐ場合

すでに所有しているお墓や霊園を引き継ぐ場合、まずは墓地の継承者を決めます。親族であれば誰でも継承することが可能です。継承者となった人は墓地の管理者に「名義変更届」を提出します。
納骨の際は四十九日に合わせて法要をしていただく場合、お寺に法要の依頼を事前にしておきます。お墓に戒名を新しく彫る場合、石材店にも2~3週間前には連絡しておきましょう。
費用は彫刻料と作業料で5万円~8万円、お布施・謝礼として3万円~5万円、総額で10万円ほどを考えておきましょう。

新しくお墓を建てる場合

真言宗は主な宗派だけ数えても、18もの分派が存在しています。そして宗派ごとに本山があるので、どの派に属するのかは知っておく必要があります。まずはご自身が属する宗派の寺院を調べ、問い合わせてみましょう。ほかにも石材店に相談することもできますし、「いいお墓」にご相談いただいてもよいです。
また、真言宗の寺院に限定せず、宗教・宗派を問わない霊園・墓地の情報を集めてみることもおすすめします。

ご予算や立地、環境など、選ぶ基準はさまざまですが、注意すべきことがあります。
それは、実際に霊園、寺院に赴いてご自身の目で確認するようにしましょう。パンフレットやホームページの画像、人から聞いた話ではわかりにくい部分をクリアにすることができます。
費用は100万円~300万円以上と、選ぶ霊園や石材によって異なります。高額になりますので、ご家族とじっくり話し合い、検討するようにしましょう。

納骨の準備と必要なもの

納骨の手順・費用は、前述した「お墓を引き継ぐ場合」と同じです。
納骨の日程を事前にお寺に連絡しておきましょう。土・日は予約が集中しやすいので早めに相談されることをおすすめします。

納骨に必要なもの

  • 埋葬許可証
  • 墓地使用許可証
  • 遺骨
  • 印鑑
  • お布施
  • 数珠
  • お線香
  • 供え物(花、故人が好きだったものなど)

納骨堂・永代供養墓を考えている場合

ライフスタイルの多様化やさまざまな事情により、お墓を建てない方が増えています。そのような方は遺骨を安心して安置できる納骨堂や永代供養墓も選択肢のひとつとして考えています。

納骨堂では個別に安置してくれる期間や管理の状況など、さまざまなタイプがあります。お墓を建てる場合だけでなく、こちらの場合でもしっかり自分の目で確かめましょう。費用は地域や管理体制によって大きく異なり、50万円~500万円と価格帯はかなり幅広くなっています。都心部であったり、個別納骨のタイプであったりすると高くなることが多いようです。

永代供養墓の場合、個別埋葬してくれる期間にもよりますが、10万円程度から可能なところがあります。とはいえ毎年・毎月の管理費がかかる場合もあるので、よく確認する必要があります。

真言宗十八本山

真言宗には多くの分派があり、主要なもので16派あります。それら16宗派の総本山・大本山(18カ寺)は「真言宗十八本山」と呼ばれ、「真言宗各派総大本山会」を結成、各山の連絡・調整などを行っています。すべて有名寺院ということもあり、霊場巡礼でも人気なため、真言宗十八本山専用の納経帳も作成されています。

番付寺院名宗派所在地
第一番五岳山 善通寺真言宗善通寺派・総本山香川県善通寺市
第二番上野山 須磨寺真言宗須磨寺派・大本山兵庫県神戸市須磨区
第三番蓬莱山 清澄寺真言三宝宗・大本山兵庫県宝塚市
第四番紫雲山 中山寺真言宗中山寺派・大本山兵庫県宝塚市
第五番嵯峨山 大覚寺真言宗大覚寺派・大本山京都市右京区
第六番大内山 仁和寺真言宗御室派・総本山京都市右京区
第七番五百佛山 智積院真言宗智山派・総本山京都市東山区
第八番月輪山 泉涌寺真言宗泉涌寺派・総本山京都市東山区
第九番八幡山 教王護国寺(東寺)東寺真言宗・総本山京都市南区
第十番亀甲山 勧修寺真言宗山階派・大本山京都市山科区
第十一番牛皮山 随心院真言宗善通寺派・大本山京都市山科区
第十二番深雪山 醍醐寺真言宗醍醐派・総本山京都市伏見区
第十三番生駒山 宝山寺真言律宗・大本山奈良県生駒市
第十四番信貴山 朝護孫子寺信貴山真言宗・総本山奈良県生駒郡平郡町
第十五番四王院 西大寺真言律宗・総本山奈良県奈良市
第十六番豊山 長谷寺真言宗豊山派・総本山奈良県桜井市
第十七番一乗山 根来寺新義真言宗・総本山和歌山県岩出市
第十八番高野山 金剛峯寺高野山真言宗・総本山和歌山県伊都郡高野町

まとめ

真言宗のお墓の特徴、お墓参りの仕方、お墓を建てる前に知っておきたいことをご紹介しました。宗派や地域によってはお墓やお供えの花、お線香の本数にもしきたりがありますが、いずれも厳格なものではなく時代に合わせて変化しています。
霊園・お墓を選ぶ際のご相談やお見積もり、ご不明点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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