墓石の文字の塗り直しは自分でできますか?必要な道具と塗り直し手順を教えてください【Q&A】

墓石の文字がはげている部分がたくさんあります。
自分で白色のペンキを塗るといった修正は可能でしょうか。
その場合、塗料はどのように手に入れればいいでしょうか。

墓石の文字の塗り直しは、石材店に依頼すると1~3万円程度ですがご自身で修正することも可能です。

墓石の彫刻文字に使う専用の塗料はないため、市販の白ラッカーを使用している石材店もあれば、白御影石を砕いた粉を使ったり、樹脂にご遺骨を混ぜて色を乗せる昔ながらの塗装を行う石材店もあります。

自分で塗り直したい場合はホームセンターなどで購入できるペンキやラッカースプレーでも問題ありません。

 

墓石の文字を塗り直す際には以下のものを用意します。

  • 白ペンキまたはラッカースプレー
  • ラッカーうすめ液(シンナー)
  • 使い捨てのビニル手袋
  • 歯ブラシ
  • ボロ布
  • カッターナイフ
  • ガムテープまたは養生テープ
  • 筆(細筆)や綿棒

 

塗り直しの手順は以下を参考にしてください。

  1. 塗り直ししたい部分の汚れを落とす
    ボロ布や歯ブラシを使います。水を使った場合は乾いた布で拭き取っておきます。
  2. 古い塗料を落とす
    ラッカーうすめ液を含ませた筆や綿棒を使います。
    彫刻文字の中は剥離剤を使わないと落ちにくいですが、剥離剤は墓石を痛めたり変色の原因になることがあるため避けた方が無難です。後で上塗りするため古い塗料を落としきれなくても問題ありません。
  3. 塗り直しをする
    塗り直す箇所の周辺をガムテープまたは養生テープで区切り、筆を使って重ね塗りをしていきます。
    ラッカースプレーの場合は、別の容器に塗料を溜めた上で筆を使うときれいに仕上がります。
  4. はみ出した箇所の塗料を落とす
    完全に乾いてからカッターの刃を横に滑らせてはみ出した箇所の塗料を削ぎ落とします。その際、墓石に傷を付けないよう注意しましょう。
    細かな隙間に入ってしまった塗料は綿棒にうすめ液を含ませて拭き取ります。

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