灯篭の設置と処分 – 解体・撤去費用や処分時の注意点

灯篭とは、神仏などに尊い火を捧げる設備だったものですが、いまでは美術的な観点で庭園などに設置するようになっており、一対、または右側に一基設置することが一般的です。

以前はお墓に電灯が少なかったため、灯篭は供養の目的だけでなく迷わないための目印としての役割も果たしていたようです。今ではそのような意味合いは薄れていますが、デザイン面でお墓の景観を良くすることができます。

灯篭には、角型や丸型、雪見灯篭などの種類があります。その中でお墓に建てる灯篭を「墓前灯篭」といいます。広い墓地に灯篭があると、墓地の全体が豪華な印象になります。特に西日本にはそのような立派な墓地が多く見られます。

雪見灯篭は、土台部分がなく脚が複数ある形で、大きめの笠があり、灯篭自体は低めの造りになっています。主に庭園の水辺などに設置されます。また、お墓の入り口などに目印として設置されることもあります。

灯篭は、ローソク立てとしての役割を担い、火を灯して故人を供養するために使います。そのほかにも、お墓の景観を良くする装飾品としても使われるため、趣向を凝らした灯篭などが設置されることもあるようです。

倒れないように設置することが重要

一般的な灯篭の場合、下の細い柱に対して上の部材は大きめの造りであることが多く、仮に地震などが発生した場合には揺れにより倒壊や落下などの危険性が高くなります。

そのため、万一地震などが起きたときにも耐えられるように、補強した状態で設置することが必要です。

部材ごとの接合部分に穴をあけてステンレスの芯棒を入れて固定する、または衝撃吸収パットを入れるなどの方法であれば、落下やズレ防止になります。また、衝撃を受けても耐えることができるようになると考えられます。

設置する灯篭はどのように選ぶ?

最近は墓地の面積が狭くなる傾向にあるため、灯篭を設置したくてもスペースがない場合もあるはずです。

しかし狭いスペースでも設置できる灯篭もあります。どこに設置するのか、どのような大きさとデザインの灯篭にするのかなど、石材店としっかり話し合った上で決めれば、後でトラブルになることは少ないはずです。

また、オーダーメイドの灯篭もあるので、デザインにこだわる場合でも、設置できるスペースに合わせられるように注意する必要があります。

灯篭を処分するときの費用

灯篭を設置するスペースがなくなった、その必要性を感じなくなったなどの理由で、灯篭の処分を希望することもあるでしょう。しかし、使わなくなった灯篭を買取ってくれる石材店はほとんどなく、処分することになれば灯篭の解体や搬出のための費用がかかります。

処分する費用は、一般的には灯篭の体積を計算し、人力でそのまま運ぶことができるのか、それとも一旦細かくすることが必要になるかによって決まります。

あくまでも目安ですが、関東一円なら1kgあたり30~45円が相場といわれています。設置場所などによっても費用が異なるため事前に確認が必要です。

処分することになった灯篭の行方は?

処分することになった灯篭は、解体して撤去され、その後は石として扱われます。トラックで吊り上げ、処分場で細かく破砕され、最終的に埋め立てに使われる砕石として利用されるか、鉱さい加工を行い土木用の砕石として使われることになります。

石灯篭は、自然石の加工によるものなのか、それともコンクリートなどで人工的に造られたものなのかで処理の仕方が異なります。

庭園に設置されたものであれば、ユニッククレーンで吊して運ぶ、または先に細かく破砕するかのいずれかとなります。

解体工事会社などに依頼した場合、人力、または重機を用いて細かく砕いた後でトラックへ積み込んで運搬し、処分工場に持ち込まれます。

灯篭を処分するときの注意点

お墓や庭園などに設置された灯篭は、先祖代々から長きにわたり使われていたものもありますので、もし処分することを決めた場合には丁寧にお清めを行います。

どのような用途や目的で使用されていたのかを確認しておき、用途に合った処分の方法を選びます。

また、有名な彫刻家が造った灯篭の場合、骨董品や古美術品など、アンティークとしての商品として扱われることがありますので、処分してしまわないほうがよい場合もあります。

まとめ

灯篭にも多くの種類がありますが、設置するときには地震などが起きたときでも倒れないようにしておく必要があります。また、もともと建てられていた灯篭を処分する場合には、事前にかかる費用などの確認が必要になります。どのような用途で建てられていたのかを確認しておき、処分する前にはお清めを行うことも忘れないようにしましょう。

灯篭の処分などでお困りの場合など、お気軽にお問い合わせください。

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