鎌倉「円覚寺」- 臨済宗大本山、歴史と見どころ/墓所案内

臨済宗大本山円覚寺
臨済宗大本山円覚寺 - by photolibrary

鎌倉を代表する古刹の一つ、臨済宗大本山「円覚寺(えんがくじ)」
臨済宗円覚寺派の大本山であり、鎌倉五山第二位という高い寺格をもつお寺です。同じ北鎌倉の建長寺(鎌倉五山第一位)とともに、鎌倉禅宗を代表する寺院といえます。
ここでは、鎌倉「円覚寺」の歴史と見どころをご紹介します。また、「大本山にお墓を持つ」墓所のご案内もしています。

臨済宗大本山「円覚寺」

神奈川県鎌倉市山ノ内にある「円覚寺」は、正式名称「瑞鹿山 円覚興聖禅寺(ずいろくさん えんがくこうしょうぜんじ)」といい、臨済宗円覚寺派の大本山です。
そして、鎌倉五山(=鎌倉時代に中国の五山制度にならって鎌倉の禅寺に設けられた五大官寺のこと。鎌倉で最も高い格式を持つ禅宗の寺院で、建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺の五寺を指す)の第二位にもなっています。

名前の由来は、建立時に大乗経典の「円覚経(えんがくきょう)」が出土したためと言われています。また、「瑞鹿山」という山号は、仏殿開堂落慶のときに「無学祖元(むがくそげん)禅師」の法話を聞こうと白い鹿が集まったためという言い伝えからきています。

円覚寺は、同じ北鎌倉にある建長寺とともに鎌倉禅宗を代表する寺院として、古くから地元の人に親しまれてきました。
北鎌倉駅より徒歩1分、有料駐車場は18台あり、アクセスも良いことから毎年多くの観光客が訪れる人気観光スポットにもなっています。中でも、国宝に指定されている「円覚寺 舎利殿」は人気が高く、特別拝観の際には大勢の人々が訪れます。

円覚寺の拝観時間は午前8時から午後4時30分(12月~2月は午後4時まで)、基本的には年中無休となっています。
拝観料は、大人300円、中学生以下100円(団体割引なし、障害者手帳のある方と介護者および福寿手帳のある方は無料)です。

また、総門横の御朱印受付所や、弁天堂、佛日庵で御朱印をいただくことができます。御朱印代は300円です。御朱印帳はシンプルなデザインのものが販売されています。
そのほか、方丈では参加費用1,000円で写経会を開催しています。

「円覚寺」の歴史

円覚寺は、鎌倉時代後半、文永の役(1274年)や弘安の役(1281年)の元寇襲来で亡くなった両軍の大勢の人々を弔うため、鎌倉幕府8代執権・北条時宗が中国の宋より無学祖元禅師を招いて1282年に創建されました。
伝承によれば、鶴岡八幡宮の八幡大神がシラサギに化し、現在の円覚寺の白鷺池へ案内したことから、この地に創建したとされています。建長寺の北方、鎌倉の北の入口にあるため、外敵の侵入に目を光らせる役目もあったそうです。

北条氏や朝廷、幕府からの帰依を受け、鎌倉時代の末期頃に円覚寺の伽藍(寺院建築)が整備されることになります。室町時代や江戸時代には火災にあうこともあり、勢いが弱まる時期もありましたが、江戸時代の後期には大用国師が僧堂や山門等を復興させて現在の円覚寺の基本を造り上げたとされています。
明治時代以降には、今北洪川老師・釈宗演老師が多くの人材を育てあげています。さらに今でもさまざまな座禅会が開かれています。

「円覚寺」の見どころ

円覚寺には、参禅者が多く訪れるだけでなく、観光客にも人気の高い観光スポットになっています。
円覚寺境内は国指定の史跡となっており、国宝建築の「円覚寺舎利殿」や、同じく国宝の「洪鐘」のほか、文化財を多く保有するなど見どころがたくさんあります。また、四季によって風情が変わることも円覚寺の魅力と言えます。

円覚寺舎利殿【国宝】

円覚寺舎利殿は神奈川県で唯一の国宝建造物です。もともと尼五山の第一位といわれた大平寺の仏殿だった建物で、15世紀頃に建てられたものとされています。
普段は一般に非公開の建造物ですが、正月や5月の連休などには、期間限定で一般公開されています。

円覚寺 舎利殿門と舎利殿【国宝】

円覚寺 舎利殿門と舎利殿【国宝】 – by photolibrary

洪鐘【国宝】

1301年、9代執権の北條定時の時代に造られた鎌倉三名鐘の一つです。鎌倉で一番大きい梵鐘でもあり、国宝に指定されています。

三門(山門)

格式高い二重門式で、楼上には観音像、十六羅漢像顎などが安置されています。執着を取り払って佛殿にいたるとされている門です。

円覚寺 三門

円覚寺 三門

方丈

本来は住職の居住する建物とされていますが、約100体の観音像が並んでいるので、観音詣での御利益があるといわれています。6月には、とくに方丈までの道端にさまざまな種類の紫陽花(あじさい)が咲き並び、建物の美しさも際立ちます。

円覚寺 方丈

円覚寺 方丈

妙香池

円覚寺の創建当初から存在している池です。国指定の名勝として有名な池でもあり、向こう岸の岩は虎の頭のように見えることから「虎頭岩(ことうがん)」と呼ばれています。

円覚寺 妙香池

円覚寺 妙香池

居士林

東京の牛込に建っていた柳生流の剣道場を移築した建物です。毎週土曜日には、ここで「土曜座禅会」(参加料無料、予約不要)が開かれています。秋には美しい紅葉の木々が見られます。

円覚寺 居士林

円覚寺 居士林 – by photolibrary

「円覚寺」近くのお休み処

円覚寺の近隣にある人気観光スポットをいくつかご紹介します。円覚寺など鎌倉を観光する際に、あわせて寄ってみてはいかがでしょうか。

如意庵茶寮「安寧」

円覚寺の境内にある人気のお寺カフェです。ランチや抹茶、コーヒーなどを、美しい庭園を眺めながらゆっくりといただくことができます。

三日月堂「花仙」

北鎌倉駅より徒歩10分の好立地、美しい上質な和菓子や抹茶などのセットが人気のお休み処です。できたての「くずきり」は特に人気で、ぜひ試してほしい逸品です。

「去来庵」

昭和創業のビーフシチューが美味しいレストランです。とろけるビーフによく合うデミグラスソースが口コミでも大人気で、おすすめのお店です。

《墓所案内》臨済宗大本山 円覚寺

臨済宗大本山の円覚寺境内に位置する一般墓所です。ご遺骨のない方でも申し込みができ、在来仏教であれば過去の宗旨・宗派は関係なく申し込めますが、墓所を利用する際は円覚寺の檀家となる必要があります。
1区画0.36m2で墓石付総額、約200万円からとされています。墓地の年間管理料は別途3,000円必要です。

《墓所案内》臨済宗大本山 円覚寺山内 白雲庵

円覚寺山内寺院(塔頭)の一つである「白雲庵」は、北条貞時が元から招いた東明恵日禅師の塔所です。南北朝時代の宝冠釈迦如来坐像や東明慧日禅師坐像など、重要文化財を安置する歴史あるお寺です。鎌倉市内を眺めることができ、四季の移ろいを感じることができる場所となっています。
墓所は、永代使用料・墓石施工価格・年間管理費が含まれ、特別限定区画が0.6m2で約300万円から、一般区画が1.0m2で約515万円から使用することができます。

まとめ

円覚寺のある北鎌倉周辺は、歴史的建造物が数多く残り、寺院めぐりを楽しむ方の多いエリアです。
カップルや友人同士で訪れる方もいらっしゃいますが、意外に多いのが「ひとり旅」で散策を楽しむ方だそうです。ゆったりと静かな古刹を訪れるのもよいものです。

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