堺市の公営霊園の費用、申込方法/堺公園墓地、市立霊堂の情報も!

堺公園墓地

民間の霊園に比べて、維持費の安さや安定した経営により人気が高い、堺市内の公営霊園
そんな公営霊園の利用を検討している人に向けて、公営霊園の特徴や費用相場、申込方法などご案内。堺市内にある堺公園墓地(鉢ヶ峯公園墓地)や市立霊堂についても合わせて紹介します。

公営霊園の特徴

公営霊園とは、民間ではなく、市の霊園管理事務所などが管理・運営を担っている霊園です。
公営霊園にはさまざまな特徴がありますが、まず使用料や管理にかかるコストが民間の霊園に比べて比較的安価なことが挙げられます。希望の区画によっても異なりますが、目安として民間よりも安く設定されていることが多く、維持費を抑えることが可能です。
また、経営の主体が安定している点も公営ならでは。お墓は一度建てると何十年も継続して利用されることになるため、経営の安定性は最も重要なポイントと言えます。
公営霊園は、各自治体で一括管理・運営されているので、倒産や閉鎖の危機が少ないことも特徴の一つです。

堺市の公営霊園の費用相場

堺市内の公営霊園における費用相場を知っておきましょう。
公営霊園では、使用料や管理料を支払い、初めて霊園の利用が許可されます。使用料は全国の公営霊園を比べてみても大きな差があります。

堺市営の霊園の一つ「堺公園墓地」では、1,092,000円(区画2.6平方メートル)~6,720,000円(区画16平方メートル)までの選択肢があります。

また堺市には、お墓ではなく納骨壇の利用ができる「堺市立霊堂」があります。

堺市立霊堂を利用する場合、新規祭壇の8年利用で140,000円、30年利用で381,000円の使用料がかかります。

費用には使用料のほか、1年ごとに払う必要がある「年間管理料」もあります。

区画によって相場は異なりますが、堺公園墓地の場合3,900円~24,000円、市立霊堂の場合12,000円程度の管理料がかかります。

申込方法/申込用紙の配布場所

堺市の公営霊園の募集情報は、市のホームページや、市役所・区役所の窓口で確認することができます。

 

募集情報をチェックしたら、申込用紙を用意します。申込用紙の配布場所は、市役所市政情報センター、区役所市政情報コーナー、斎場、公園事務所、霊園管理事務所です。

申込方法は、必要事項を記入して申込期限内に霊園の管理棟へ提出します。申込者の人数が多い場合は、抽選が行われます。
なお、堺市では遺骨のない方の申込も受け付けています。

当選から利用開始まで

当選をした場合、まず資格審査が行われます。

資格審査を期限内に受けられなかった場合や、提出書類に不備があった場合は、お墓を利用することができません。

 

堺市では公営霊園の利用にあたって以下のような資格条件があります。

  • 指定の日付~使用許可日現在までに堺市内へ住民登録があること
  • 申込者の本人や世帯員が、霊園の使用者ではないこと

《市営霊園紹介》堺公園墓地(鉢ヶ峯公園墓地)

桜の名所として有名な鉢ヶ峯(はちがみね)公園の一角にある公園墓地です。鉢ヶ峯墓地、鉢ヶ峯公園墓地とも呼ばれ、自然豊かでゆったりと参拝ができる環境となっています。トイレや休憩スペースも多く、道路のすぐ脇に墓地があるのでスムーズにお墓参りを行うことができます。日曜日や祝日には、泉ケ丘駅前から直通バスが運行されています。

《市営霊園紹介》堺市立霊堂

鉢ヶ峯公園の中にある、年中無休、全天候型の納骨壇です。季節や天候にかかわらず参拝したい方におすすめです。一般のお墓に比べて、手入れや管理に手がかからないのが特徴です。静寂に包まれた霊堂内では、故人を思う気持ちがこみあげてくるような雰囲気を感じることができます。自動販売機や休憩スペースも多く、ゆっくりと参拝することが可能です。

公営霊園のメリット

公営霊園には、費用や安定性のほかに、石材店の指定がないことや、宗派に関係なく利用できるといったメリットがあります。
民間で運営されている霊園の多くは、石材店があらかじめ指定されています。そのため、費用の比較ができず、好きな墓石やデザインでお墓を立てられないこともあります。公営霊園は石材店の指定がないため、費用や墓石の素材、デザインなど、あらゆる面で検討しながら納得のいくお墓を立てることができます。
また、公営霊園は宗派による利用制限がありません。一定の条件を満たした堺市民なら、宗派に関係なく利用できるのも大きなメリットの一つです。

公営霊園のデメリット

メリットの大きい公営霊園の利用ですが、もちろんデメリットも存在します。
まず、公営霊園の申込は、年間を通して行われているわけではありません。募集は毎年決まった時期に行われることが多いですが、霊園の空き状況によっては募集が行われないことや、不定期の募集になることもあります。
そして募集区画数が少ない霊園や人気の高い霊園では抽選になることが多く、抽選に外れてしまうと霊園を利用することができません。
区画も希望者が多い場合は抽選で決まるので、トイレの近くや日当たりの悪い場所などになることもあります。

 

また、民間の霊園に比べると、法要施設が併設されていないことが多いのもデメリットの一つです。別の場所で法要をあげてから移動して納骨、という流れになるので、少し手間がかかってしまいます。

まとめ

公営霊園には、維持費の安さや経営の安定性などのメリットがある反面、募集が不定期であることや、抽選によって使用者が決まるなどのデメリットがあります。利用を考えている方は募集情報をこまめにチェックしましょう。