日本の墓石 – 国産墓石材の種類と特徴

山地と島部で構成されている日本列島は、石材が産出されない地域はなく、北海道から沖縄までさまざまな石材が産出されます。国産の岩石は十数種、200種類以上の銘柄があります。

しかし近年では、価格の安い中国産などの外国産石材に市場を奪われ、100銘柄以下になりました。ほとんどの銘柄の採石量が減少しています。一方、国産の銘柄でもブランドイメージの確立している石材は、高級墓石材として安定した需要を誇っているものもあります。

本記事では、国産墓石の特徴と種類について紹介します。

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日本の墓石とその特徴

安定の高品質

国産墓石材の一番の特徴は、安定した品質の良さと高い加工技術です。

どの墓石においても、数十年から数百年にわたって使い続けられているものばかりで、石材の質の良さが大きく影響しているといえます。また、日本の気候に馴染みやすいということも、選ばれるポイントです。

幅広い石種

日本では北は北海道から、南は沖縄まで各地で墓石材の採掘が可能です。その種類も豊富で、やわらかい砂岩から超硬質の花崗石まで幅広くあります。

あえていうと、東洋風の石碑に向くやさしくやわらかい風合いの石が多い傾向にあるようです。

国産墓石材の種類

吾妻みかげ
産地:福島県

宮城県伊具郡丸森地区から採石される、細目類に属する白系の高級墓石用石材。

芝山石
産地:福島県

福島県石川郡古殿町で採石される、吸水率の低さは国産材トップクラス。

白河石
産地:福島県

200年以上の歴史を持つ白色の石材。灯篭などに用いられる。

十万石青みかげ石
産地:福島県

細目で青みを持つ、落ち着いた石目が特徴の石材。

深山ふぶき
産地:福島県

青みの強い花崗岩に、白い長石が吹雪のように舞う艶持ちがよく変色しない石材。

滝根みかげ
産地:福島県

福島県双葉郡川内村から採石される、中目で吸水率が比較的低い石材。

中山石
産地:福島県

石目の整った高級黒御影石。硬度が高く吸水率が低い石材。

青葉みかげ
産地:福島県

最高の高度と最小の吸水率を誇る、青色の光沢を持った石材。

白馬石
産地:福島県

色むらが少なく吸水率が低い最高の高度を誇る石材。

磐梯みかげ
産地:福島県

青みが濃く、高い硬度と低い吸水率を持った最高級石材。

真壁小目
産地:茨城県

真壁石のうち石目の混んでいるもの、加工性や光沢もよい石材。

本山崎
産地:山梨県

淡灰色で緻密な石質を持った輝石安山岩。

庵治石
産地:香川県

青みを帯びた独特の模様のある、国内最高級ランクの御影石。

青木石
産地:香川県

落ち着いた優しい色合いの御影石。青系の色調で、その濃さにより黒口と白口がある。

大島石
産地:愛媛県

庵治石と並び日本の石を代表する青みを帯びた白みかげ。艶持ちがよく変色しにくい。

紀山石
産地:福島県

石目が細かく青みを帯びた石材。主に関西地方の墓石本体に使用される。

浮金石
産地:福島県

黒色の中に金粉が浮いて見える特徴がある、「黒みかげ」の高級品。

羽黒糠目
産地:茨城県

目が細かく硬質で艶持ちのいい青色系花崗岩。採石量が少なく高級品とされる。

万成石
産地:岡山県

硬質で艶が良く出る桃色の花崗岩。通称「桜御影石」と呼ばれる。

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