160mの巨大仏画 ワット・カオシーチャン(タイ)

国民に敬愛された、プミポン前国王の即位50周年を記念し建立。
そこでは中学校音楽部の男の子たちが、訪れる人々の幸せを祈り演奏していました。

160mの斜面いっぱいの仏画

タイで人気のパタヤビーチから20km、車で30分ほど走ると、誰もが驚く巨大な壁画が目に入ってきます。

高さ160mの山の斜面いっぱいに描かれた、巨大な仏陀の名前はワット・カオシーチャン。通称ブッダ・マウンテンと呼ばれています。160mというのはビルに例えれば45階から50階、その高さは並ではありません。山に描かれた壁画としては世界最大です。

周囲は美しい湖に囲まれ、そこからそびえたつ神秘的な姿に世界中から訪れる観光客が「うわー」っと、ため息を吐いて眺めているのです。

周りを囲む美しい大自然と湖

ここには受付がなく、入場料もいりませんので、自由に山に近づくことはできますが、先ずは手前にある白い仏殿にお参りをしましょう。

タイ式のお参りの作法として、1㎝四方の金箔を仏像に貼っていくのですが、貼る場所によってご利益が異なります。例えば「お金持ちになりたい」ならお腹、「成績アップ」なら仏様の頭に金箔を貼りましょう。日本では仏様には日ごろの感謝の気持ちを伝えることが大切ですが、タイの人はお願いごとが最優先のようです。

仏様に金箔を貼る、タイ式の参拝

ラーマ9世の即位50周年に建立

このワット・カオシーチャンはタイの前国王、プミポン国王の即位50年を記念して、1996年に造り始められました。
2016年10月にご崩御したプミポン国王の国民からの敬愛は絶大でした。世界的に見てもこれほど国民から愛された国王は数少ないでしょう。ご崩御の際、国民は声を上げて泣き、タイ全土が悲しみに包まれました。
この壁画は在位50年の時ですが、国王の在位は世界最長の70年。18才の若さで国王に即位し、タイ国の発展のため、国民のために奔走し続けた生涯だったのです。

国民が敬愛し続けたプミポン前国王

そして、これだけの壁画をどうやって造ったのか。とても気になるところですが、白い仏殿内には当時の建築の様子が写真付きで説明されています。

先ずは山を爆破し、斜面を削り平らにしていきます。そこに遠くからレーザー光線で仏陀の形を表し、何人もの作業員がロープで吊るされた状態で仏陀を掘り、金を塗っていったのです。まさに当時の建築技術を駆使し、更に命がけで描いていったのです。

命がけの建築の様子を写真で説明

人々の幸せを祈り演奏する中学生

入口付近には制服を着た5人の学生がジュータンを敷いたステージで伝統楽器を演奏をしていました。

人々の幸せを祈り演奏する中学生

・・・何を演奏してるの?仏教の音楽?
「これはここに来る人々が幸せになれることを祈る音楽です。仏教の音楽ではく、幸運の音楽、民謡のようなものです。」
・・・とても素敵な音楽ですね。たくさん練習しました?
「僕たちは隣のラヨン県から来ました。中学校の音楽部の2年生です。音楽の練習は毎日やってますよ。今ちょうど学校が休みなので、この場所で朝の8時から夕方の5時まで五日間演奏をします。」
・・・中学校は楽しいですか?
「はい、とても楽しいです。僕たちの中学校は三年間、寮生活です。だからこのメンバーは音楽の練習も、勉強も生活も、遊ぶのも一緒です。」
・・・何して遊ぶの?
「サッカーですよ!」

とても仲のいい5人の中学生でした。この演奏のおかげで周囲はとても楽しい雰囲気となってます。民族楽器のポロポロ、ドンドン!コンコン!と、訪れた人々をお祭りに来たような気持ちにさせてくれるのです。

丁寧に答えてくれた音楽部の部長

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アジアの聖地から
この記事を書いた人
齋藤 浩司

齋藤浩司(株式会社B-WAYグループ 代表取締役)
互助会から葬儀社を経て2001年同社創業。2002年に葬送支援NPO法人を創設。2010年には宗教法人を新規認証。CSR活動として、2007年お寺で余ったお供え物を困窮世帯へ届けるフードバンクを設立。2013年からは東南アジアの貧しい子ども達への生活・教育支援を開始し、現在はカンボジアのスラムで孤児院と幼稚園を運営。活動時に各国の聖地を訪れ、宗教家や現地の人々から文化を学んでいる。東京都新宿区出身。

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