永代供養墓とは その1「一般の墓or永代供養墓?」

2018年7月17日

今年、この「いいお墓」の姉妹サイトとして「永代供養墓版」が開設されました。
ところで、〈納骨堂〉はともかく、永代供養墓と言われてもピンとこないという方もいるかもしれません。〈永代供養墓〉とは、最近ニーズが増えている、継承者を必要としないお墓のことを指します。

寺院墓地では、「跡継ぎがいない」という場合、その購入を断られることがあります。
また永代供養墓ではない、一般の墓地では、「次の代がいない」となった時には、そのお墓があった場所=墓所は整理されることになります。遺骨は、無縁になった人が一緒に埋葬される、合祀墓に改葬するというところがほとんどです。
一方、〈永代供養墓〉は継承者がいない人も生前申し込みができて、その供養や管理は、お墓の管理者が代わりに行ってくれます。

今年6月、内閣府が平成25年度版「少子化社会対策白書」を発表しました。その中で2010年の生涯未婚率(45~49歳と50~54歳未婚率の平均値)と30年前のそれを比較すると、女性は2倍強、男性は約10倍になっていることが報告されています。

これまでお墓は、「家」単位で代々引き継ぐことがスタンダードでしたが、結婚しない人の増加、離婚率の増加、核家族化などを背景にそのシステムが成り立たない状況が生まれています。
結婚しても子どもがいない、娘一人しかいない、息子はいるけれどまだ未婚。どの家庭でもそんなことが珍しいことではなくなりました。
「長男から長男へ」などという綺麗なバトンタッチは、簡単なことではなくなったのです。

これからというより、今すでに、「お墓を求めよう」となった時には、「一般のお墓か永代供養墓か」という選択からスタートする時代となりました。

家族形態の変化と共に、このような永代供養墓が生まれたのは、80年代後半のことでした。寺院墓地でありながら、会員システムを取り入れ、家族以外のつながりで墓を支える。そんなところもありました。
90年代になると、公営霊園でも「跡継ぎを必要としない」お墓が造られていきます。なお、地方自治体が運営する公営霊園では、宗教的用語を使わず、「合葬式墓地」「合葬墓」などと命名されています。

用語として気をつけたいのは、〈永代供養〉と言っても、「永久に供養する」という意味ではないことです。永代供養墓は多くの場合、個別での供養期間は区切られています。納骨してから13年、25年、33年など、仏式の年忌供養に合わせて決めているところもあれば、最近は6年というところもあります。

普段は馴染みのない〈永代〉という言葉ですが、永代経が語源となっているという説があります。〈永代経〉とは、「死者のために、寺が永久的に継続して命日や彼岸などに行う読経」(大辞泉)のこと。
永代供養墓では、個別の供養期間が区切られますが、合祀された後も、お寺や管理者の供養が続くことが多く、その期間も合わせれば半永久的に供養されることになります。

次回は、永代供養墓の具体的な形態についてお届けしようと思います。