お墓とQRコードの相性は?

2018年7月17日

ある博物館のチラシを見ていたら、隅にQRコードが。これを携帯電話で読み込むと、企画展の詳しい情報にアクセスできるという仕組みになっているようです。

生活のさまざまな場面で、白黒模様の小さな正方形「QRコード」を目にすることが増えました。
携帯電話やスマートフォンのカメラ機能を使い、知りたい情報にアクセスすることができます。

先月、そんなQRコードが、オーストリアで墓石に利用されるというニュースが報じられました。

墓石にQRコードを彫り込むプロジェクトは、オーストリアの葬儀会社Aspetosが進めてきたもので、スマートフォンなどに搭載されているスキャナーがあれば、故人の写真や歴史にアクセスすることができる。【中略】同プロジェクトに5年間携わってきたJoerg Bauerさんは、「富裕層や有名人でなくても、誰でもその人の生きた証を後世に残すことができるようになる」と語る。

(2012年 10月 5日 『オーストリアに「QRコード付き墓石」、故人にスマホでアクセス』ロイター通信・一部抜粋)

「ついに墓石にまで」と思われるかもしれませんが、実は、日本ではすでにそんなお墓が開発されています。

2008年、墓地の販売に携わる石の声株式会社(山梨県甲府市)はQRコード付きの墓石を発売開始しました。
オーストリアの商品と同じく、携帯電話をかざすと故人のプロフィールや写真などが見られる他、お墓参りに来た人の履歴(ログ)を記録しその情報が親戚間で共有できるといいます。

このQRコード付き墓石。

例えば、好きだったアーティストのお墓に行くと、本人が生前に遺したメッセージ映像が見られる。他ではダウンロードできない歌がお墓では聴くことができる。ということになれば、ファンは堪らないかもしれません。

一方、記事にもあったように、データは有名人ではない一般の人も残すことができます。
生きているときには顔を見ることができなかった孫やひ孫が、QRコードから読み込んだ自分の足跡に興味を持ってくれる-。なんていうことも考えられます。

一見ミスマッチに思えるQRコードとお墓との組合せですが、利用方法はそれなりにイメージすることができます。

とはいえ、これまで実際にQRコードが入ったお墓は目にしたことがありません。現状、その浸透ぶりはまだまだですが、お墓参りのスタイルに幅を持たせる技術とは言えそうです。