お墓参りは何のため?誰のため?

2018年7月17日

先月のお盆休み前に、ネットの掲示板『2ちゃんねる』で、「墓参りって誰が得するイベントなんだよ」というスレッドが立ち上げられました。
これに対して「花屋と坊主」とダイレクトな返答もあれば、「普通は損得でやるもんじゃねえよ」との意見もありました。

改めて、法要やお盆にお墓へ行く目的を問われると、案外答えを一つに絞るのは難しいのではないでしょうか。

忌憚なき投稿の中には、「正直墓参りなんて無駄の極みだと思ってる」「何の意味も感じない」というお墓参り否定派もいます。

ただ、「お爺ちゃん、お婆ちゃんに会いたいからお盆はすこし嬉しい。(中略)お婆ちゃん優しかった。」など、これまで縁があった人や自分が小さい時などに可愛がってもらった人へのお参りには、やはり積極的になるようです。

そもそも〈お墓参り〉がいつ頃から行われていたかというと、文献などから、弥生時代にはすでにお墓に食べ物や水を供えていたことがわかっています。

時を経て、現代の日本人がお墓参りにどのような意識を持っているかのアンケートがあります。
各質問と、「そう思う」「まあそう思う」の回答の合計(割合)です。

  •     お墓を守るのは子孫のつとめだと思う 77.9%
  •     私の死後、家族にお墓参りしてもらいたい 64.4%
  •     お墓に行くと、亡くなった人に会える気がする 62.9%
  •     先祖供養をしないと、たたりがある気がする 24.3%

【「墓参に対する意識」第一生命経済研究所 2009年】

『2ちゃんねる』掲示板では、「亡くなった人に会える気がする」人からの、「いつからか線香あげるときは『こんな情けない男になっちゃってすまん』みたいな謝罪ばかりしてるよ」という、懺悔風の書き込みも。
また、「生きている人間が死んだ人に色々報告してケジメをつけるんだよ。生きている人のためにあるんだ。」と、〝お墓参りで心の整理〟を主張する人もいます。

一般的に〈お墓参り〉というと、お墓の掃除をしてお供えをして手を合わせるわけですが、そこで実際起きていることに着目した意見がありました。
「結局は親戚同士が集まるイベントだよ」
「まぁ年取ってくるとそういうイベントでもないと兄弟集まんないし」
「墓参り自体が目的なんじゃない。往復の道中で、普段会話がない家族や親戚と話をするのが大事」
などなど、結果として、血縁関係のコミュニケーションの機会になっているという見方です。

「故人や祖先の供養のため」と語られるお墓参りですが、目に見えないカタチであっても、何かしら自分たちのためになっていると考える人もいて、その理由もさまざまです。

そろそろ秋のお彼岸の季節。
あなたのお墓参りは何のため、誰のためですか?