「夫と同じお墓に入るのがイヤ」=夫が嫌い、とは限らないのです。

2018年7月17日

「夫と同じお墓に入るのがイヤ」=夫が嫌い、とは限らないのです。

先月のこのコーナーで、「夫と一緒のお墓に入るのが嫌」とお母さんから打ち明けられた娘さんのことを取り上げたところ、40代の女性の知人が「女友達が集まるとよく『ダンナの実家のお墓には入りたくない』という話になるよ」と教えてくれました。

昔から耳にする話ではありましたが、昨今でもありがちなことなのでしょうか。

主婦向け情報サイト『WooRis』が、今年8月、既婚女性371名を対象に「夫と同じお墓に入りたいと思いますか?」というアンケートを行っています。

その回答は
・入りたい  66.6%
・入りたくない 33.4%
でした。

結婚していても、夫と同じ墓が嫌だと考える女性は約3分の1いることになります。

次に「入りたくない」と回答した人に、「現在の夫との離婚を考えたことがあるか」を尋ねると
・現在、離婚をしたいと考えている 28.2%
・過去に考えたことはあるが、現在は考えていない 35.5%
・離婚を考えたことはない 36.3%
でした。

現在、あるいは以前に離婚を考えたことがある人が6割強でしたが、残りの3割強は、夫と別れることを考えたことがない人たちということになります。

離婚の意思はないとすれば、「一緒のお墓が嫌」な理由はどこにあるのでしょう?

〝夫〟以外にみられた理由として目立ったのは、夫の両親や実家にまつわること。
回答では「義理の両親と一緒は嫌」「夫の親の宗教が嫌」「お墓の場所がなじみのない土地だから」などがありました。

「好きで選んだ人だけど、舅や姑とはうまが合わない―」。よくある話です。
ダンナさんの実家で義父・義母と同居することは以前より減っていますが、その付き合いを避けて、たとえば年末年始は自分の実家のみに帰省することを選択する女性が増えているようです。

嫁いだといっても、相手男性の家の一員になるという意識は薄れていますから、お付き合いにおいて無理はせず、嫌なことは嫌という意志を示すこと自体、ハードルが低くなっているのでしょう。

お墓についても同じく、親戚とはいえ、あえて馴染みのない人たちと一緒に、縁もゆかりもない場所に葬られたくない―。そんな意識が働くのではないでしょうか。

いずれにせよ「夫と同じお墓に入るのが嫌」には、「夫と一緒が嫌」な場合と、「夫の両親や実家が嫌」という2つのパターンがあるようです。

「あなたと一緒のお墓に入るのはご免だわ」
奥さんからそんな衝撃のひと言を投げかけられたとしても、自分と入るのが嫌なのか、はたまた両親や実家のメンバーと同じ墓が嫌なのかを確認する余地はありそうです。

柿ノ木坂ケイ