「お父さんと一緒の墓には入りたくないの」と母親に言われたら

2018年7月17日

「お父さんと一緒の墓には入りたくないの」と母親に言われたら

「実家の70代の母が『夫(=私たちの亡父)と同じ墓に入りたくない』と望んでいます。(中略)みなさんならどうするか、聞いてみたくなりました」

7月末、ネット掲示板『発言小町』(読売新聞運営)にそんな投稿がありました。

「『母、夫と同じ墓はイヤ』どうしよう・・・?」というタイトルで書き込みをしたのは、二人姉妹の妹さんの方。
父親はすでに亡くなり、田舎の親戚が管理する代々の墓に入っているとのこと。トピ主さん(投稿者)姉妹は、このお墓へのお参りにはあまり行っていないといいます。
そして、「父のせいで大変苦労をした」というお母さんは、共同墓でも散骨でもなんでもいい、お金は出すから子どもである姉妹に任せたいと言いつつ、今のところご自身が具体的な案を提示することはないそうです。
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2016/0725/771144.htm?o=0&p=1

このトピックスに対して「同じことを母に言われた」とした人もいました。なかには「私も義実家の墓に葬られるのは死んでもイヤ。自分で用意するつもりで数年前から探している」という、40代主婦の方の書き込みもありました。

あなたがもし冒頭のような悩みを投げかけられたら、どう答えるでしょう?

このトピックスに対するレス(=返答・9/1時点で62件)には、以下のような意見がありました。

A.エンディングノートを渡して意思を残してもらえば。あるいは、それを書くことで気が済むことがあるのでは。

B.本人に具体的に動いてもらえばいい。お母さんに生前に決めてもらった方がいい。

C.70代ではどのお墓がいいのか調べるのは難しい。姉妹で資料を集めてあげてはどうか。

D.お母さんには「わかった」と返事をして、実際はお父さんと一緒のお墓に入れてもよいのでは。生きている人の都合を優先して良い。

最後のDの意見を「冷たい」と感じる人もいるでしょうか。
お墓は故人のためのものか、遺された人のものか―。
本人の意向を尊重しないのはどうかという意見ももちろんあるでしょうが、亡くなった人の遺骨を納める人、故人のためにお参りする立場の人の意向も決して無視できないところがあります。

もちろんそれぞれの事情もあって、「これが正解」とは言い切れない難しい問いです。

こうした書き込みの中、トピ主さんがこのテーマを投稿した3日後、多くのメッセージへの感謝とともに、自分の心境に改めて気づいたことを記していました。

「(母親の墓のことを)先延ばししていたのは、(中略)実は私自身が母がいつか逝ってしまうことから目を背けたいだけだったと気づきました」
そして、「まずは母の本気度を再確認しなくては!遠くに住む姉と
も話します」と締めくくっていました。

トピ主さんのお母さんは、夫と同じ墓は嫌だという気持ちが強いようですが、そこに「これまでの苦労を娘たちに聞いて欲しい」という思いがあるのかもしれません。
あるいは、遠方にあって他の親戚が引き継いでいるお墓へわざわざお参りに来てもらうであろうこと=「子どもや孫に負担をかけてしまうこと」が気になっているのかもしれません。

親の死、墓。誰もが積極的に考えたいことではないでしょう。
けれど、もし親の方からそんな話を持ち出されたら、トピ主さんがそこにたどりついたように、まずはその真意を測るためコミュニケーションをとることがスタートといえそうです。

柿ノ木坂ケイ