永代供養墓のお値段、どう比べる?

2018年7月17日

先月のお彼岸前、新聞の1面を使い、10箇所近くの永代供養墓の広告が掲載されていました。

「永代供養墓」とはご存知のように、跡継ぎの有無を問わないお墓のこと。納骨堂だったり、何かのモニュメントが使われていたりとさまざまなバリエーションがありますが、今回は形状ではなく、金額の方に注目してみました。

広告に出ていた数々のお値段は、10万円~600万円。
一般的な石のお墓では「場所」「区画面積」「石の量やランク」などによって金額が変わってきますが、永代供養墓の場合、個別の石を使うケースが少ない事もあって、金額を決める違った要素が関わってきます。

以下、広告を事例にあげながら、永代供養墓の価格を左右する条件をみていきましょう。

○合祀か個別か
「合祀」というのは一般的に、一つの場所に骨壺から遺骨を空けて納骨されること。家族や身内ではない、他の契約者と一緒に入ることになります。
一方、契約家族あるいは個人が個別に納骨されるタイプもあり、スペースの関係から、こちらの方が金額が高くなります。
広告に載っていたある永代供養墓では、合祀が1体12万円であるのに対し、個別安置は1体18万円となっていました。
他の人と合同なのか個別かの料金差は、樹木葬などにも当てはまります。広告では「合同区画30万円」「一般区画50万円~」の樹木葬が掲載されていました。

○年数
契約年数、つまりその区画に何年遺骨が安置されるのによっても金額が変わってきます。広告の事例をあげると、同じお寺の納骨堂でも7年間の契約であれば25万円ですが、33年間の方は50万円~となっていました。
なお、契約した年数が過ぎても遺骨は合祀墓に移され、そのお寺や霊園で供養されることが一般的です。

○人数
跡継ぎを必要としない永代供養墓を購入するのは、独身の方もいますから、1人用もあれば、夫婦(2体)用、家族用のものもあります。このように、その区画に何人分の人が納められるのかによっても、金額は変わってくることになります。
最近増えている自動搬送式納骨堂であれば、骨壺ではなく納体袋などに遺骨を入れて、複数体納骨可能なところが多いようです。広告に出ていたこのタイプの永代供養墓は85万円でしたが、「最大8体の収蔵が可能」となっていました。

○管理料・その他
年間管理料をまとめて事前に払うところと、それぞれの年ごとに払うところ、または管理料が使用料に含まれるところがあります。
お寺にある永代供養墓であれば、もちろん宗教面の条件も関わってきます。「戒名はお寺で付ける。その分のお布施は別」となれば、今後、プラスの費用がかかってくることになります。
金額はやはり「場所」も大きく関わってきます。都心か郊外かで金額に差が出てくることは、一般的なお墓と同じです。

「永代供養墓の金額がよくわからない」ときには、上記についてチェックをした上で、比較してみて下さい。

ですが、なかには、これらの条件だけでは「割り切れないお値段」も存在します。同じ地域で同じ条件であっても明らかに高い金額が提示されている場合、「お寺の格」が関わっている可能性が考えられます。

由緒あるお寺、格が高いとされるお寺では、お墓の金額にもそうしたことが反映されていることがあるのです。
この点だけは、一般的な“物差し”だけでは計れない難しさがあります。