永代供養墓の費用 – お墓の費用を抑える方法は?種類別に相場を紹介

永代供養墓(えいたいくようぼ)とは、さまざまな事情でお墓の継承が難しくなってしまった場合に、お寺や霊園が、親族に代わって故人を手厚く管理・供養を行ってくれるお墓のことです。墓所ごとに供養の回忌が定められており、一定期間が過ぎた遺骨は合祀され永代に渡って供養されます。

永代供養墓は、一般墓(墓石のお墓)に比べて安価で、管理面でも安心感があることから近年注目されています。ここでは、永代供養墓にかかる費用の内訳と、お墓の種類別の価格相場についてご紹介します。

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永代供養墓にかかる費用

永代供養墓で最低限必要になる費用は、永代供養料、お布施、刻字料の3点です。それぞれ単独で請求される場合もあれば、セット料金としてまとめて支払う場合もあります。

なお、お墓の種類や、墓じまいも併せて行う場合など、状況に応じて他にも費用がかかることもあるため、契約時によく確認することをおすすめします。

永代供養料とは

永代供養料はお墓を維持、管理し、故人を供養するための費用です。多くの場合、永代供養料のなかに、墓所使用料も含まれています。

永代供養料の費用内訳としては、墓所使用料が2割、維持管理費が6割、法要料が2割程度とされています。通常のお墓に比べると比較的費用は抑えられますが、選び方によっては100万円を超えることも少なくありません。

また、永代供養墓は大きく分けて「単独墓」「集合墓」「合祀墓」の3種類があり、どのタイプを選択するかで永代費用料も変わります。一般的には、単独墓が高額となりやすく、次いで集合墓、合祀墓の順に価格相場は安くなります。

永代供養のお布施

永代供養の場合でもお布施は必要です。お墓に遺骨を納骨する際に行われる納骨法要で僧侶にお渡しします。

納骨法要でのお布施の相場としては、3万~5万円が目安になりますが、開眼供養(魂入れ)が必要な場合には納骨法要と合わせて10万円ほどが目安になります。寺院や霊園によっては納骨法要のお布施代が永代供養料に含まれている場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

永代供養墓の刻字料

刻字料は石碑や墓誌などに故人の名前を彫ってもらうための費用です。永代供養料に含まれている場合も多いですが、刻字自体の料金は3万円ほどが相場です。

また、刻字に際して戒名を付けてもらうこともありますが、その場合は別途、僧侶へのお布施が必要になります。

その他、永代供養墓にかかる費用

永代供養料、お布施、刻字料のほかには、永代供養墓の運営形態や供養方法によっても異なりますが、墓石料、入檀料、年間管理費などが必要になる場合もあります。そのため、契約前に寺院や霊園にかかる費用の内訳や見積もりをきちんと確認することが重要です。

 

永代供養墓の種類・形式と価格相場

永代供養墓の費用は、その種類や形式によって大きく変わります。また、立地や施設の設備、周辺の環境、寺院の場合はその宗派や格式なども費用に反映されます。

以下では、永代供養墓の種類と価格相場について説明します。

単独墓

単独墓は、通常のお墓と同様に墓石を建てて納骨ができ、一定期間個別のお墓で供養されたあと合祀される永代供養墓です。永代供養墓の中では最も丁寧な供養方法といえます。

単独墓にかかる費用は、30万~100万円と幅があります。また、永代供養料とは別に墓石料が50万~150万円ほど必要になる場合もあります。

集合墓

集合墓は、石碑などは一つで、納骨スペースのみ個別で設けられている永代供養墓です。集合墓も単独墓と同様に、決められた回忌を過ぎると合祀に切り替わって永代供養されます。

集合墓にかかる費用は、10万~30万円ほどが価格相場となります。

合祀墓(合葬墓)

合祀墓(合葬墓)は、共同墓や合同墓とも呼ばれ、遺骨を個々で区別せずに他の方の遺骨と一緒に合祀される永代供養墓です。一般的には供養のための記念碑などが建てられることが多く、合祀墓に一度入れた遺骨は取り出すことができないので注意が必要です。

合祀墓は、費用が5万円程度のものからあり、単独墓や集合墓に比べて費用を抑えることができます。

合葬墓・合祀墓とは?合葬の種類、費用、メリット・デメリット
合葬は「がっそう」と読み、合葬(合祀)とは遺骨を骨壺から取り出し、他の人たちの遺骨と合わせて一緒に埋葬することをいいます。 そしてそこに建てられた共有の石塔のことを合葬墓と呼びます。いろいろな理由でお墓を建てることができない人や、お墓を閉じる墓じまいをする人なども利用します。 合葬墓や合祀墓は寺院が運営するほかに民営や公営もあり、その管理もさまざまです。合葬はお墓の管理を霊園側にお願いできるほか、個人でお墓を建てるより費用が安く済むなどメリットが多く、近年注目されています。 今回は合葬の種類や費用、メリットやデメリット、また、永代供養との違いなどについて詳しくご紹介いたします。お墓探しの参考にしてください。
合祀墓の費用は?メリット・デメリットを紹介
合祀墓とは、不特定多数の方の遺骨をひとつにまとめて納骨するお墓のことです。読み方は「ごうしぼ」と読み、供養や管理は寺院や霊園などがまとめて行ってくれます。 最近では、「お墓の承継者がいない」、「お墓のことで子どもに負担をかけたくない」、「お墓を建てる費用の工面ができない」などの理由から合祀墓を選択している方が増えているようです。 この記事では、合祀墓をご検討されている方に向けて、合祀墓にするメリットやデメリットをまとめています。また、さまざまある合祀墓の形態や、合祀墓で行われる永代供養とはどのようなものか、寺院や霊園の供養方法の違いなども、詳しくご紹介します。

納骨堂

納骨堂とは、遺骨を主に建物内に安置し、供養する施設のことです。一人用や夫婦用、家族用のものがあり、その種類や形式で価格相場も変わってきます。

<一人用や夫婦用の納骨堂>

  • ロッカー式:一つのスペースが比較的小さく、10万~30万円ほどが相場です。
  • 仏壇式:花や線香をあげることもできるタイプで、30万~100万円ほどが相場です。
  • 自動搬送式:機械で自動搬送されるタイプで、50万~100万円ほどが相場です。

<家族用の納骨堂>

家族用は、納骨する人数によって価格差が生じます。価格相場は50万~100万円前後とされていますが、はじめから人数を決めて費用を確定するケースと、納骨するタイミングで追加料金を支払うケースがあります。

納骨堂とは?種類と費用相場、永代供養墓との違いなどを解説
近年注目を集めている「納骨堂」。元々は遺骨を一時的に収蔵するための施設でしたが、今では恒久的に遺骨を祭祀する施設としての役割も担うことが多くなりました。 施設内に遺骨を納める納骨堂は天候に左右されることもなく、自分たちで掃除する必要もありません。また、比較的アクセスのよい場所にも施設があるのでお参りがしやすく、お墓の管理が難しいという方におすすめです。 これまでの日本では、亡くなった人は先祖代々のお墓に入るというのが一般的でした。しかし地方の過疎化が進む現在、お墓の管理が難しいなどの背景もあり、人々の価値観の変化や多様化がお墓や埋葬のスタイルに影響を与えるようになってきました。多くの選択肢が生まれ、そこから自分に合ったお墓を選ぶ人が増えつつあります。 ここでは、お墓の選択肢の一つである「納骨堂」とはどのようなものなのか、その種類や費用、メリットとデメリットなどについて詳しくご紹介いたします。
納骨堂の費用 - 種類・形式と価格相場をご紹介
納骨堂とは、骨壷に入った遺骨をそのまま納めておく建物のことです。納骨堂は、公営霊園やお寺、寺院の中に設置されていることが多いです。最近では、駅から近い場所に納骨堂が設けられることも多くなってきました。また、納骨堂は一般的なお墓と違って、墓石が不要です。そのためコストを抑えることができます。近年では、お墓を相続する家族のいない方が、納骨堂のあるお寺や寺院に永代供養を頼むことも多くなっています。今回は、そんな納骨堂の永代使用料や管理料といった費用の支払い相場をご紹介します。納骨堂の利用について気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

永代供養で追加料金が発生することもある!?

基本的に特別な依頼をしない限り追加料金などは発生しません。しかし、場合によっては追加料金が必要になることもあるので、このことは頭に入れておくとよいかもしれません。

永代供養墓での回忌法要でかかる費用

永代供養墓での永代供養のしかたはそれぞれの寺院や霊園によって違いますが、お盆やお彼岸などのタイミングで合同の法要が行われることが多いです。永代供養には基本的に回忌法要は含まれていないので、個別で法要を希望する場合は別途費用がかかります。

回忌法要のお布施

個別で法要を行う際は僧侶に依頼して読経をあげてもらいますが、その際にお布施として1万~10万円ほど包みます。金額は地域やお寺によって変わるので、事前に住職や檀家に相談してみましょう。

永代供養の期間について解説!永遠ではない?期限はあるの?
「永代供養墓」という言葉を耳にしたり、広告などで目にした方もいらっしゃることでしょう。永代供養墓とは、お墓を承継する人がいない場合や、さまざまな事情でご先祖様を供養し続けることが難しい場合に、寺院や霊園などが遺族に代わって管理・供養し続けて...

まとめ

永代供養墓は比較的費用も抑えられ、管理や供養の面でも安心感がありますが、種類や形式で大きく幅が出てきます。追加料金の有無や合祀に移るまでの期間、料金形態をしっかり確認し、予算や希望に合ったお墓を焦らずじっくり探すことをおすすめします。

永代供養墓のメリット・デメリット/購入に向いているのはどんな人?
近年さまざまな事情から永代供養墓を選択する人が増えてきています。永代供養墓は寺院や霊園が承継者に代わって供養や管理をしてくれるお墓のことで、継承者がいない方や、家族に面倒をかけたくないという理由から、近年需要が高まってきています。永代供養墓には、永代使用料が個別のお墓よりも比較的安い等、様々なメリットがあります。ただ、永代供養墓と言っても、遺骨を合祀・合葬するものから個別に保管するもの、また納骨する場所が地下だったり地上だったりと、種類がたくさんあります。自分が眠ることになるお墓ですので、少しでも満足のいくお墓にしたいものです。ここでは、永代供養墓についての解説と、実際に購入した人の意見などを元にした、選び方のポイントなどを解説します。

全国の永代供養墓ランキング

全国の永代供養墓のランキングをご紹介します。永代供養墓をご検討の場合は参考にしてみてください。

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