お墓選びの基準 – 抑えておきたい5つのポイント

2018年3月29日

お墓を建てると決めたら、さまざまな観点からお墓の情報を集めることが大切です。ここでは、お墓選びに失敗しないための5つのポイントをご紹介します。

お墓を建てようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

多くの人にとって、お墓を買うというのは一生に一度のことです。

決して安い買い物ではないため、どのようにお墓を選べばいいのかと悩んでいる人も多いのではないのでしょうか。

お墓を買うときに気にするべきポイントは「お墓のタイプ」「交通アクセス・立地」「周辺の環境」「園内の設備・施設・管理状況」「費用・価格」の5つです。

これらのポイントのうち1つでも見落としてしまうと、「こんなはずではなかった」と後悔することになってしまいます。

例えば、費用や価格ばかりを重視してお墓を選んでしまうと「故人を弔うのに相応しいお墓だっただろうか」と後から悩むことになってしまいます。

このような事態を避けるためにも、お墓を購入するときにはそれぞれのポイントをしっかりと吟味するようにしましょう。

以下では、それぞれのポイントについて詳しくまとめました。

ポイント1 お墓のタイプ

一昔前は伝統的なお墓を建てるのが当たり前でしたが、最近ではさまざまなタイプのお墓から選ぶことができるようになりました。

主なお墓のタイプとしては、「一般墓」「納骨堂」「樹木葬」「永代供養墓」が挙げられます。

お墓の種類別

一般墓

「お墓」といったときに多くの人がイメージするものが、一般墓です。お墓の在り方が多様化している昨今ですが、やはり故人を供養する大切なお墓だからこそ、伝統的な一般墓を持ちたいと考える人は多いようです。

しかし、一般墓は代々受け継いでいくものです。お墓の継承者がいない場合は、一般墓を持つのは難しいといえるかもしれません。

納骨堂

納骨堂は遺骨を納めるための建物で、最近では都心を中心に納骨堂の数が増えてきています。一般墓に比べて費用が抑えられること、屋内のため管理や手入れに手間がかからないこと、便利な立地にあるためお参りしやすいことなどが、納骨堂のニーズが増加した理由だといえるでしょう。

樹木葬

近年注目を集めているのが、自然の中に遺骨を埋葬する樹木葬です。

日本では比較的歴史の浅い埋葬方法ですが、継承者が必要ないことや費用を安く抑えられることから多くの人が樹木葬を選んでいます。また、「最後には自然に還りたい」という思いから樹木葬を選ぶ人も多いようです。

永代供養墓

永代供養墓とは、お墓を継ぐ人がいなくなってからも、お寺などが責任をもって供養を続けてくれるお墓のことです。

継承者が必要なく、また多くの場合で管理料が不要なのがメリットだといえるでしょう。しかし、合祀の永代供養墓に埋葬してしまうと後から遺骨を取り出すことはできません。

埋葬するときには、よく考えるようにしてください。

どのタイプのお墓がもっともよい、ということはありません。どのような形で故人を弔いたいのか、お墓の継承者はいるのか、お墓に当てられる予算はどれくらいなのかなどを考慮し、どのお墓のタイプが最適なのかを判断しましょう。

経営主体別

お墓のタイプを決めたら、次にお墓の経営主体を選ぶ必要があります。お墓は、経営主体の違いによって「寺院墓地」「民営霊園」「公営霊園」の3つに分けられます。

寺院墓地

寺院墓地は、寺院の一角にある墓地のことです。お寺により宗教・宗派が決まっており、お墓を建てた後もお寺との付き合いが続くことになります。

民営霊園

民営霊園は、財団法人や宗教法人などが運営している霊園です。管理が行き届いていることが多く、施設も近代的です。ただし料金はやや高めとなります。

公営霊園

市町村などの自治体が運営しているのが公営霊園で、民営霊園より安い金額でお墓を建てることができます。ただし、申し込むためには応募資格を満たしている必要があります。また多くの場合は抽選となっており、人気の公営霊園は非常に倍率が高くなっています。

お墓は、一度建てたら代々受け継がれていくものです。しかし、経営主体が予算不足になると十分な管理ができなくなる場合もあります。そのため、経営主体を選ぶときには将来性や永続性についてもしっかりと見極めることが大切です。

また、寺院墓地を選んだ場合には法要もそのお寺でお願いすることになります。長いお付き合いになることを考えると、住職の人柄もお墓を選ぶうえでの大事なポイントだといえるでしょう。

ポイント2 交通アクセス・立地

お墓は建てたらおしまいではなく、定期的にお墓参りなどをする必要があります。そのことを考えると、交通アクセスや立地は大切なポイントです。霊園周辺の交通の便について、よく調べておきましょう。

また、駐車場の大きさも確認しておく必要があります。お墓参りは多くの人がお盆やお彼岸に行うため、駐車場が狭い霊園では車で行っても駐車できなくなってしまいます。

現在は車に乗らないという人も、状況が変わったときのために念のため駐車場の大きさをチェックしておくといいでしょう。

ポイント3 周辺の環境

お墓を見学するときには、お墓の内部ばかりに目が行ってしまいがちです。しかし、周辺の環境も実は大切な要素の一つです。

例えば、周囲に工場などがある場合には騒音が気になって落ち着いてお参りができない可能性があります。また、地盤が緩い土地だと大きな地震が起きたときにお墓が壊れてしまう恐れがあります。

さらに、霊園の周りの自然環境なども大切なポイントです。日当たりの良い自然豊かな環境なら、ご先祖様も安心して眠りにつけるはずです。ぜひ、家族の心の拠り所となるお墓にふさわしい環境の霊園を選んでください。

ポイント4 園内の設備・施設・管理状況

霊園内の設備や施設も、ぜひ確かめておきたいところです。法要施設や休憩所、会食所など、ご自身が利用するであろう施設をしっかりと確認するようにしてください。また、お花やお線香、水や手桶などが用意されているかもチェックしておきましょう。

霊園の管理状況も大切なポイントです。特に管理状況について一番しっかりと確認したいのは、新しい霊園です。

できたばかりの霊園であれば当然見た目はきれいですが、大切なのは時間が経ってもきれいな状態を維持できているかどうかです。管理人が常駐しているかどうかなどを調べておくといいでしょう。

ポイント5 費用・価格

お墓を建てるときに必要になる主な費用は、「永代使用料」「管理料」「墓石代」の3つです。特に永代使用料と墓石代はかなり高額になるので、実際にお墓を購入する前に念入りに確かめる必要があります。

ここでは、永代使用料、墓石代、管理料についてそれぞれご説明します。

永代使用料

永代使用料とは、「お墓を建てる区画を永代にわたって使用する権利」に対して支払うお金のことです。このときに注意したいのは、永代使用料を払うことによって得られるのは「所有権」ではなく「使用権」だということです。お墓を建てる区画はあくまでも借りている土地なので、そこに所得税や相続税、固定資産税などは発生しません。また、当然ながら他人に譲渡することもできません。

永代使用料は、区画の大きさや向きによって価格が変動します。全体として、地価が高い都市部は永代使用料も高くなる傾向があります。

管理料

管理料とは、その名の通り霊園の管理のために必要となる費用です。この管理料から、お墓のメンテナンス代や水道代、電気代などをまかないます。

管理料は数千円~数万円とそこまで高額ではありませんが、支払いが滞るとお墓がある区画の使用権をはく奪されてしまう恐れがあるので注意が必要です。管理料は永代使用料と同様に使用している区画の大きさによって金額に差が出るようです。

また、お墓を子どもに引き継ぐのであれば将来は子どもが管理料の支払いをすることになります。そのことも頭に入れて、お墓を選ぶようにしましょう。

管理料はお墓を続けていく限り払い続けなければいけないものです。管理料の支払いを怠ると、その時点でお墓を建てた区画の使用権を失ってしまいます。だからこそ、無理のない範囲で支払える金額でなければいけません。

墓石代

墓石代とは、棹石、外柵、納骨棺、香炉、花立などの石材一式の値段に彫刻料や工事代金などを含めた金額のことを指します。

墓石代を決める要素のうちの一つが、石材店です。全く同じようなお墓を建てる場合でも、石材店が違えば費用は大きく変わってきます。

また、公営霊園にお墓を建てる場合には自由に石材店を比較検討することができますが、民営霊園では石材店を指定している場合が多いので注意が必要です。民営霊園を検討している場合は、提携している石材店があるかどうかをあらかじめ確認しておくようにしましょう。

墓地の立地によっても墓石代は変化します。なぜなら、墓地の立地が悪いとその分だけ墓石の施工費用がかかってしまうためです。

例えば、山の奥地にある墓地ときちんと整備された墓地では、きちんと整備された墓地にお墓を建てるほうが施工費用は安く済みます。このように選ぶ墓地の立地によって施工費用は変動するため、輸送距離がどのくらいになるか、お墓の近くに無理なく車を駐車できるかなどをチェックしてみてください。

おわりに

お墓は、一度建てると簡単に変更することはできません。改葬する場合には、また数百万円という大金が必要になってしまいます。だからこそ、お墓選びは慎重に行うべきです。

最近ではお墓にも多くのタイプがあり、たくさんの選択肢があります。だからこそ迷ってしまうかもしれませんが、ぜひ一つひとつを検討してみてください。お墓の購入は一生に一度あるかないかの大イベントなので、ぜひ焦らずにゆっくりと考えてみてくださいね。

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