永代供養墓とは

2018年8月15日

永代供養墓とは、お墓を承継する人がいなくなってしまった際に寺院や霊園が、遺族に代わって供養してくれるお墓のことです。少子化や高齢化が進んだ現在では、子どもや家族への負担を減らしたいという考えから、承継者がいても永代供養墓を選ぶケースも増えてきています。そこで、永代供養墓の費用やお墓の形態、改装の方法などについて紹介します。

近年、お墓の広告などでも「永代供養墓」という言葉を目にすることが多くなりました。このように永代供養墓が注目され、利用する人が増加する理由として核家族化、少子化、高齢化などが挙げられます。「子どもがいない」「子どもや残された配偶者に負担をかけたくない」という人の増加に伴い、昭和60年に滋賀県大津市にある比叡山延暦寺大霊園にできた「久遠墓」という永代供養墓が始まりとされています。

その後、他県でも永代供養墓ができはじめ、メディアでも取り上げられました。現在では公営の霊園も含めると全国に400ヵ所以上の永代供養墓があるとされており、ここ10年ほどで急激に増えています。

永代供養墓の特徴

お参りする人がいなくても無縁仏無縁墓にならない

少子化や高齢化が進んだ現在、残された家族だけでお墓を管理することは大きな負担になる場合も多くなってきています。永代供養墓は、法要なども寺院・霊園が執り行うので、お参りする人がいなくても無縁仏や無縁墓になる心配がありません。この先、家族の負担をなくしたい、承継する人がいなくなるかもしれないという方におすすめの方法です。

永代供養墓のメリット、デメリット

永代供養墓のメリットは、定期的な供養と管理をしなくて済むという点と、個人で購入するお墓に比べて値段が比較的安いという点が挙げられます。一般的なお墓を建てる費用は、200万円前後とされていますが、永代供養墓は50万円~100万円未満(全日本墓園協会調べ)となっており、購入を考えている人も多いようです。

一方、デメリットは、永代供養墓はいずれは多数の遺骨を一緒に埋葬(合祀)することが多いので、一度埋葬してしまうと個人の遺骨を取り戻すことができません。また霊園の倒産や廃寺などのリスクもあります。

永代供養墓の供養期間

永代供養墓に納骨する際には、納骨時にほかの遺骨と一緒に合祀する場合と、一定期間個別に納骨した後に合祀する場合とがあります。

個別に納骨する期間は寺院や霊園、契約の内容によって違いますが、17回忌、33回忌、50回忌を区切りとして、中でも33回忌まで遺骨を安置する場合が多いようです。 永代供養墓を検討する際は、寺院や霊園に供養してもらえる期間を確認しておきましょう。

永代供養墓の種類

個別埋葬型

故人単位・夫婦単位で墓石を建て、遺骨を埋葬するスタイルです。永代供養墓のタイプの中では費用が一番かかる形態のお墓です。

合祀型(合葬簿合祀墓)

血縁関係のない故人の遺骨と一緒に共通のお墓(合祀墓)に埋葬するスタイルです。墳丘のような形やモニュメント、塔などの形のお墓があります。合祀型の場合は、改葬や分骨はできません。

納骨堂(ビル型ロッカー式仏壇式自動搬送式など)

納骨堂の中に個別に遺骨を安置するスタイルです。納骨堂の中がロッカーのように仕切られているタイプや、個別に安置されている遺骨が運ばれてきてお参りできるタイプなどがあります。納骨堂は屋内でお参りするため、天候に左右されません。

永代供養墓の費用

費用の相場、費用の内訳

永代供養墓にかかる費用は、永代供養墓のタイプや預け先によって異なりますが、一般的には10万円~150万円程度かかります。合祀型が最も安く、納骨堂や個別埋葬になると価格が上がります。

費用に影響する要素:供養の種類期間、墓石の形態供養期間後の扱い、管理料の払い方

永代供養墓は、希望する供養の種類や期間、埋葬する方法のタイプや供養期間が過ぎた後の遺骨の扱い、管理料の払い方などで大きく費用が変わります。予算やニーズをよく考えて、寺院や霊園を選ぶようにしましょう。

永代供養墓への改葬

手順、必要な手続き

一般のお墓から永代供養墓に改葬ができます。その場合、まず今お墓のある寺院や霊園などに改葬の申し出をし、改葬先と段取りを決めます。現在のお墓がある区域の役所でもらえる「改葬許可申請書」に、お墓の管理者の署名押印をもらいます。その後、永代供養墓の申し込み手続きを済ませた後、「受入許可書」を受け取ります。そして、「改葬許可申請書」と一緒に現在のお墓のある区域の役所へ提出し、「改葬許可書」を受け取ります。最後に閉眼供養をしてから遺骨を取り出し、永代供養墓に埋葬します。また、埋葬前に「改葬許可書」を改装先に提出します。

永代供養墓選びのポイント

永代供養墓を選ぶ際は、自宅からの交通の利便性、費用、施設のタイプ、供養の方法、宗派の制限があるかなどを基準にして検討することで、自分にとって最適な永代供養墓が見つかる可能性が高くなります。

まとめ

私たちのライフスタイルに合わせて、さまざまな形態の永代供養墓が出てきています。しかし、管理の必要がなくなったとはいえ、お墓は故人と交流できる大切な場所であることに変わりはありません。よりお参りしやすいように、自分たちのニーズに合った永代供養墓を選ぶようにしましょう。永代供養墓の利用を検討されている方や永代供養墓に改装したい方は、お気軽にご相談ください。

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