東京都のお墓を探そう~お墓の特徴と費用相場~

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巨大な人口を抱える東京都では、日常的に葬儀場が混雑しています。そのため通夜や葬儀をおこなうのが、故人が亡くなってから1週間くらい後になることも珍しくありません。亡くなる方が増える寒い季節、年末などは葬儀場も火葬場も順番待ちが出やすく、初七日を過ぎてしまうこともしばしばです。

霊園やお墓には地域によって特徴があり、独自の風習が残るところもあります。東京都には、通夜振る舞いやお清めなどで伝統的なならわしが残るエリアがあり、昔ながらの弔い方で故人を送り出すのです。

東京都では、都市化の影響もあって通夜だけに参列し、とくに平日の葬儀は遠慮するといった傾向が強まっています。

このように、東京都の弔い方は現代的なニーズで葬儀までの日数がかかる、通夜だけに参列するといった新しいしきたりが一般的になりつつも、郊外に行くと独自の風習が受け継がれています。さらに詳しく東京都のお墓や葬祭の風習について見ていきましょう。

東京都のお墓は土地だけで95万円が相場

東京都全国
一般墓土地の相場約95万円約34万円


※「いいお墓」掲載の料金プランより算出

お墓を探そうと思ったら、まずはお墓を建てる土地を探さなければなりません。「東京で墓のための土地を買うなんて、いくらするんだろう…」と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんね。

確かに他の地域よりも高いのは間違いありません。全国的なお墓の土地の相場が約34万円であるのに対して、東京都は約95万円。その差、なんと60万円以上にもなるのです。

あくまで相場なので、例えば23区内の東京都心はもっと高額になるでしょうし、逆に郊外の市町村ではもっと安く見つかるかもしれませんが、それでも地方都市のように数万円~10万円台というような例は少ないかもしれません。

とはいえ、そういった価格帯のお墓がないわけではありません。お墓の購入と予算との兼ね合いはつきものですから、じっくりと検討してお墓探しをしてみてください。

東京都の死亡者数は増加。墓地数は減少

東京都の死者数と墓地数の推移を示したグラフ

※厚生労働省『人口動態調査』『衛生行政報告例』より「いいお墓」作成

東京都の霊園やお墓の購入費用が高額なのは、死亡者数が増加していることが大きく関係しています。1990年から2017年の約30年で、東京都の年間死亡者数の増加率は全国1位でした。なんと1年で約4万6,000人ずつの割合で増えているのです。

その一方で、亡くなった方の入る東京都の墓地数は徐々に減少しています。東京都では単純に土地が足りないこと、霊園や墓地を作ろうとすると近隣住民の反対運動によって断念するケースが多いこと、などが主な理由です。

墓地の不足は深刻で、毎年夏に抽選がある都立霊園では22倍もの倍率をマーク。都内でお墓を探したい人にとって、非常に狭き門になっています。

東京都ならではのお墓・お葬式事情がたくさん

「葬儀の後に火葬する後火葬」や「平日に当たると通夜にのみ参列する」など、全国的な葬儀の感覚に近い東京都。都市化で全国共通の弔い方になったと思われる一方、地方によってはユニークな風習が残っています。

東京都でも郊外に行くと、まだまだ通夜や葬儀にまつわる独自のならわしがあって、他の地域からすると新鮮に映るかもしれません。ここからは、そんな東京都の独自の風習をいくつかご紹介しましょう。

夜振る舞いの時間も故人を偲ぶ

通夜に続いて行われる通夜振る舞い。料理を振る舞いながら故人の思い出話をする全国的なならわしですが、関東と関西では若干違いがあります。

東京都をはじめ関東では、一般会葬者も通夜振る舞いを召し上がってから帰っていただくように遺族から案内があります。一方、関西では、遺族や親族のみで通夜振る舞いをして、一般会葬者は遠慮して参加しないのが一般的です。

関東では、一般会葬者が通夜振る舞いに参加するように声をかけられた場合は、マナーとして一口でも箸をつけてから退席します。

通夜振る舞いで出される食事は、仕出し料理とお酒がメイン。大皿のオードブルや寿司、揚げ物などがテーブルごとに並べられて、各自小皿に取り分けていただきます。ビールや日本酒など、アルコールも用意され、賑やかに夜が更けていきます。

なお、お菓子とお茶やジュースで質素に行うところや、そもそも通夜振る舞いそのものの風習がない地域も。通夜に参列する地域のならわしがどうなっているのか、事前に調べてから参加すると、遺族から通夜振る舞いの参加を促されたとき列席するか、それとも辞退すべきか判断しやすいでしょう。

火葬後は逆さ臼で清める

逆さ臼が特徴の東京都のお墓のイメージ

東京23区から西に向かって広がる多摩地方。30市町村から構成されるベッドタウンと豊かな自然が広がるエリアです。高度経済成長期に多摩の丘陵地域がニュータウン開発されたことで爆発的に人口が増加しました。

そんな多摩地方では、他の地域では珍しい『逆さ臼』というしきたりが今でも受け継がれています。餅をつく道具の臼を逆さまに置いてその上に座り、浄め塩をするというものです。

最近は、臼のある家庭がとても少なくなっているため、逆さまにした臼の代わりに、家のイスに臼の絵を描いた半紙を逆さまにして貼り付けることも多くなりました。逆さ臼の意味は諸説ありますが、食べ物の餅をつく臼を逆さまにして使えなくすることで、この世で食べるものがなくなったと故人に伝えてあの世に送り出すのだと言われています。

写真提供:(公財)東京観光財団

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