舎人浄苑の現地レポート

■ロケーション
　「舎人浄苑」は、2010年9月11日に東京都内に新規開園した霊園である。荒川区と足立区を結ぶ東京都交通局の日暮里・舎人ライナー線「舎人」駅から歩いて徒歩5分という交通至便な場所に立地している。
　また同園のすぐ近くには、都立舎人公園がある。この公園は園内に大きな池があり緑に囲まれた都内有数の面積を持つ公園であり、墓参の後に立ち寄って穏やかな時間を過ごすことも可能だ。なお、春のお彼岸の時期には、園内に植えられた千本桜が一斉に咲き誇り、多くの花見客でにぎわうという。
　さらに、同園の北側には小高い丘があり、足立区内でもっとも標高の高い「あさひの広場」からは、富士山や東京スカイツリーなども望むこともできる。

■施設の特徴
　同園は、足立区から霊園として認可を受けているだけでなく、東京都の審査条件をクリアして公益事業の認証を受けているという特徴を持つ。足立区内で都の認証を受けているのは、同園を含めて2ヵ所しかなく、信頼のおける公益霊園といえるだろう。
　また、同園はバリアフリー設計となっており、車いす使用者や高齢者でも気軽に墓参することができる。園内には規模と比較して多めな4ヵ所のベンチが設置されているため、墓参の途中で一息入れることも可能だ。
　同園の隣地には経営主体である全學寺の本堂と檀家墓地があるが、檀家墓地とはウッドフェンスで区分けられている。なお、全學寺は浄土宗の寺院のため、同宗派の信徒であれば本堂で法要を行うことも可能だ。
　諸費用に関しては、平均的な金額と比べて低価格に抑えられており、重複供養した場合でもお布施は5万円以上にならないのも特徴といえるだろう。

■基本設計
　同園は、区画面積の違いなどから7タイプの墓所を用意している。そのうち、0.42㎡区画タイプの墓所は完売しているが、現在でも0.656㎡～1.2㎡までの広さの墓所から選ぶことができる。そのうち、0.42㎡区画が完売してから創設された0.656㎡の前ゆとり区画に関しては、0.42㎡と建墓価格がほとんど変わらず、リーズナブルなタイプとなっている。また、0.9㎡の洋型専用区画に関しては、墓所の隣や背面も洋型を希望する顧客に対応しており、人気も高いという。
　なお、同園の墓石デザインは基本的に自由設計となるが、管理棟で打ち合わせをしながらCADを用いて設計し提案する形をとっている。これにより、その場ですぐにデザインを見ることができるため、評判も良いという。

■アクセス
　同園へ電車で行く場合は、東京都交通局日暮里・舎人ライナー「舎人駅」から徒歩約5分。あるいは、東京都交通局日暮里・舎人ライナー、JR各線「日暮里駅」から約18分。
　バスで行く場合は、東武伊勢崎線「竹ノ塚駅」西口1番乗場から「入谷循環」行き、または「入谷舎人循環」行きバスに乗車して、「古千谷」バス停、または「古千谷本町1丁目」バス停で下車。徒歩約5分。あるいは、東武伊勢崎線「西新井駅」西口1番乗場から「流通センター」行きバスに乗車して、「古千谷本町1丁目」バス停で下車。徒歩約5分。
　車で行く場合は、首都高速川口線「足立入谷出入口」より約5分。あるいは、環状7号線から尾久橋通りを北に向かい、日暮里・舎人ライナー「舎人駅」を右折してすぐとなる。カーナビを利用する場合は、「足立区古千谷本町2－22－20」と入力すればよい。