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草川一(月刊仏事)さんのレポート
■ロケーション
92万㎡以上の面積を持ち、東京23区中でも最大規模となる水郷公園「水元公園」に隣接する霊園。都心からアクセスが良く環境にも恵まれた都市型霊園として、2011年9月16日に新規開園した。
同園のすぐ裏手に広がる水元公園内にある「花菖蒲園」は都内最大となる1万4000株の花菖蒲が植えられていることで知られ、開花時期の6月には多くの来園者でにぎわう。また、公園の外側を走る土手の遊歩道沿いと水元公園内には約1300本の桜の木が植えられており、こちらも桜の花の時期にはたくさんの花見客が集まる。このように、四季の花々を愛でながら墓参ができる霊園であることが特徴だ。
また水元公園だけでなく、周囲には静かな住宅街が広がっており、心を落ち着けて墓参をすることが可能。さらに、このような環境に恵まれながら、JR常磐線金町駅前からバスに乗り下車したバス停から徒歩1分という、アクセス至便な場所に位置する(3月~11月のみ。それ以外はバス停から徒歩7分)。
■施設の特徴
同園の最大の特徴はというと、東京23区内に新規開園したことである。
近隣の足立区や江戸川区が霊園を新規開設するための条件を厳しくしているなか、葛飾区は東京都の条例で定められた条件を満たせば開設できるため、「水元公園 ともしびの郷」を開園ができたという。
同園を設立するにあたり、当初は近隣住民からの建設反対の声もあったが、住民の要望を取り入れることで開園することができた。例えば、線香はあまりたかないようにとか、墓石が周辺から見えないようにという要望があったという。そのため、霊園周囲には1年中葉が落ちない常緑広葉樹のアラカシやシラカシを中心に配置。さらに、5メートル以上の樹木だけを植えたので、外部からは霊園には見えず公園のような趣がある。
また、交通至便な場所にある霊園ということで、管理棟は最小限の機能に限定して設置。トイレと20~30名程度を収容できる法要室(会食も可能)、省スペースの休憩場のみの施設として、面積の多くを墓域に振り向ける工夫をしているという。
管理事務所で線香を無料で配布するサービスを行っているのも同園の特徴だ。そのため、墓参者が線香を持参する必要がない。さらに、墓前にお花をあげる花筒もフタ付きの高級花立てを使用しているという。
なお、同園では家族の一員となっているペットの遺骨を埋葬できる「家族ペット共葬墓」を全区画で適用することができるようになっている。ただしペット霊園ではないため、ペットの遺骨は副葬品扱いとなることを説明しているという。
■アクセス
同園へ電車およびバスで行く場合は、まずJR常磐線「金町」駅南口(京成線「京成金町」駅からも可能)から、京成バス「水元公園循環」に乗車して「松浦の鐘」バス停で下車。徒歩約1分となる。あるいは、京成バス「戸ケ崎操車場」行き、または「八潮駅南口」行きに乗車して「東水元二丁目」バス停で下車。バス停から徒歩約7分となっている。
なお、「水元公園循環」バスは、3月~11月の土日、祝日のみの運行となるために注意したい。
車の場合は、国道6号線の金町広小路交差点から都道471号線に入り、約10分となっている。なお、カーナビを使用する際は、「松浦の鐘」か「金町テニスガーデン(現:金町インドアテニススクール)と入力すれば良い。
水元公園ともしびの郷の地図、最寄り駅や交通アクセス、霊園の施設に関する情報をご案内します。
JR常磐線(上野~取手) 金町駅
JR常磐線(上野~取手) 松戸駅
京成金町線 柴又駅
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