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観光名所に囲まれた立地ながら、静かで華やかさとは無縁。そんな『京都市営 大日山墓地』は昔懐かしくて落ち着いたお墓参りができる場所だ。
ＲＫさんのレポート
■園内
山に囲まれた立地だが、密集している印象はない。静かに墓参が可能だ。
無宗派で寺社による管理はされていない。立ち並ぶ墓石もバラエティー豊か。仏教、キリスト教、神道と様々。地震に関する取り決めで高さや形状の制限はあるが、基本的に自由だ。
永代供養はなし。
また、参道も含めてバリアフリーの配慮は難しい。往路は上り坂で段差が多数、ある（坂道中央にあるスロープ状の部分は作業用一輪運搬車のためらしい）。
■管理棟
常駐の管理人がいらっしゃるので、何か問題があれば相談できる。
■その他
京都市の管理ということで、いろいろ特殊な条件がある。
聖地の購入（使用者募集）については、常時募集はしていない。募集がかけられるのは「数年ごと」である場合が多いようだが、時期の確定はしていない。
募集については毎年１０月１日付けの市民新聞か、京都市保健福祉局生活衛生課ホームページ上で告知されるとのこと（ちなみに大日山墓地は、最近では平成２２年に募集している）。
決められた日時の見学会に参加し、その日に申し込むことになる。また、聖地の希望場所が重複した場合は抽選となる。
聖地使用の募集申込が出来るのは「京都市内に住んでいる人（住民票がある人）」である。ただし、聖地に葬られる人が京都市内に住んでいなくてもかまわない。京都市在住の親類の名義で申し込み、使用権を譲渡してもらうことも可能だ。
また、京都市に永住していなくてもかまわない。申込時は京都市に住んでいても、その後は引っ越した、という人は多数いる。
永代供養をしていないため、使用者が亡くなって後を継ぐ人がいなくなれば、使用許可が取り消されることもある。
……条件はいろいろと多いが、とにかく費用が安くて済む事が当墓地の魅力である。平成２２年度の募集要項からであるが、
聖地１平方メートル辺りの使用料……１２５，０００円（１回のみ支払い）
聖地１平方メートル辺りの保繕料……１,４００円（毎年納付）
石材店も指定されていないので、リーズナブルにお墓を建てることも可能だ。条件に合う方は必見だろう。
京都市保健福祉局生活衛生課ホームページ
http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/soshiki/8-5-3-0-0_1.html
■周辺環境
南禅寺から三条通（府道１４３号）の坂道を少し上り、地下鉄東西線「蹴上」駅１番出口を少し過ぎた辺り。鳥居と参道の坂道が現れる。その傍らの小さな石碑には「市営 大日山墓地」と書かれている。
なだらかな上り坂を少し上ると、「琵琶湖疎水」を移動してきた船を運ぶインクラインを見渡す橋に出る。橋を渡って更に進むとちょっとした登山道のような道になる。そこをしばらく歩いて行くと目の前に広がるのが、『京都市営 大日山墓地』だった。
京都市が管理する当墓地は、昔ながらの「お墓参り」を彷彿とさせる。京都盆地と山科を区切る山に位置し、周囲は草木に覆われていた。「カラン、カラン」とクマ避け鈴の音が聞こえてくるのは、近くの登山道を通るハイカーだ。墓地はなかなか広いが、周囲を柵に囲まれている。イノシシ避けだという。
ここが京都市内と思えないほどの自然が残っている。
■アクセス
駐車場がない。クルマの場合は市内有料駐車場に停めて地下鉄などでアクセスするのが賢明だろう。
参道は上りが続くが、琵琶湖疎水を渡ったり、木立の中を通ったりもするので、足に自信がある方なら散策を楽しんでみるのも良いだろう。
京都市営地下鉄東西線「蹴上」駅徒歩１０分ほど。
http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000009957.html
京都市営 大日山墓地の地図・アクセス／駐車場ほか施設詳細
京都市営 大日山墓地の地図、最寄り駅や交通アクセス、霊園の施設に関する情報をご案内します。
- place所在地
- 京都府京都市左京区粟田口大日山町
- train最寄り駅
-
京阪京津線 御陵駅
京都市営地下鉄東西線 御陵駅
京都市営地下鉄東西線 蹴上駅
- exploreアクセス
- ▼地下鉄東西線「蹴上」駅下車徒歩約15分
-- - 特徴
-
- ペットと一緒に眠れる
- ガーデニング霊園
- 駅近
- 生前申込ができる
- 継承者必要なし
- 檀家義務なし
- 霊園区分
- 公営霊園
- 宗教・宗派
- 宗教不問
- 総面積／区画数
- --区画
- 設備・施設
-
- バリアフリー
- 会食施設
- 法要施設・多目的ホール
- 売店
- 駐車場
- 管理人常駐
- 送迎バス
- 永代供養・納骨施設
