町田聖地霊苑の現地レポート

■園内
「町田整地霊苑」の看板を見つけ、町田街道沿いの駐車場に車を止めて、
さっそく参道から山門をくぐり、境内に足を踏み入れた。天台宗雲乗山圓林寺。
皇室より拝受した「十六菊花紋に三諦星の紋」を掲げた堂々たる佇まいの本堂や
開運厄除三大師護摩堂などがあり、威厳ある寺院という印象である。
正長元年（1428年）創建ともいわれる由緒ある古刹で、
「これほどの天台宗のお寺は、この辺りではあまりないはず」とお寺の方が言われる通り、
とても立派で風格を感じる。地元では、蓮寺としても有名。
「で、お墓はどこ？」
そんなに広くない境内。本堂の脇を見ると紅い欄干が。
奥へと進むと、お地蔵様や焔魔堂があり、少し高くなったところに、やっと墓石の姿が…。
ところが、上がって行ってビックリ。
町田市相原は丘陵地帯なので、
地形を利用して小高い丘の斜面に墓地が造られているのは至極当然だと思うが、
それにしてもひな壇というよりは、棚田のように入り組んでいて、
迷路に迷い込んだかのように、道が途切れ途切れになっていて、なんとも先に進みにくい。
お寺の方に伺うと、
「最初のうちは、自分のお墓になかなか行き着けない方もいらっしゃいます」とのこと。
「そうでしょう」と思う。
ただ、宗旨・宗派は自由だが、「天台宗の区画」と「聖地霊苑の区画」は分けられているという。
当然のことながら、天台宗の方でない限り、圓林寺の本堂は利用できない。
聖地霊苑の施設や管理事務所は、手前の本堂よりも、もっと奥にあるという。
さっそく車で、圓林寺の東側の車道を進んでいくと、もうビックリ！
「この辺くらいまでだろう」と高をくくっていた圓林寺裏の墓地が、
どこまでもどこまでも細く長く奥へ奥へと続いている。
なるほど、これでは先ほどの「最初のうちはなかなか行き着けない…」というお話に合点がいく。
結局、全長２０0mほどだろうか(もっと？)、「うなぎの寝床状」に墓地が続いていた。
ひな壇型で、四段構成になっている。

■管理棟
奥まった坂の途中に、聖地霊苑の管理事務所棟があった。花などが売られている。
１階に、聖地霊苑利用者のために葬儀・法要のできる立派な拝殿があり、
２階に会食をする和室などの施設が完備されている。僧侶の同行も可能とのこと。
少し歩いてみたが、こちらまで来ると比較的新しい墓地が目立ち、
管理が行き届いていて、整然としている。
話をうかがうと、やはり、町田街道に近い方が「天台宗の区画」、
奥が「聖地霊苑の区画」になっているとのこと。
もちろん、多少迷おうとも、本堂裏から歩いてこられるし、
道は狭いが、奥まで車で乗り付けられる。
「土地が1㎡で１０万円」とのお話で、
「小さいタイプの墓石なら、全部で１００万円以下でできるよ」とのお話も。

■全体の感想など
墓地は東斜面に造られており、
「静かに・安らかに」という言葉がぴったりの、落ち着いた雰囲気である。
眼下には地元の小学校が見える。
奥に行けば行くほど、住宅街との距離が離れているので、
目が合ったり、気を遣う心配はなさそうだ。

■アクセス
町田街道より車で →「圓林寺前」の信号の目の前。町田街道にかかる歩道橋が目印。
ＪＲ横浜線相原駅よりバス → 「法政大学行き」「大戸行き」にて「圓林寺前」バス停下車すぐ

近隣には、武蔵岡霊園、
東京秋田霊園、
町田こもれびの杜霊苑など。
法政大学、東京家政学院女子大学など、各教育施設に囲まれている。
レジャーには、城山湖、
津久井湖と県立津久井湖城山公園、
相模湖がある。