鎌倉七里ヶ浜霊園の現地レポート

【苑内】
小高い山を貫くトンネルが霊園への入り口。
中には十二支の守り本尊となっている菩薩様や如来様が描かれていて、
ちょっと不思議な雰囲気が漂う。
トンネルを抜けると、山間にすり鉢状に広がる霊園が。
隣接する妙典寺の鎌倉富士見墓苑や、東漸寺墓苑
などが一度に目に入ってくるので、その光景に圧倒される。
ただ、隣接する墓苑とは柵で仕切られていて、自由に行き来できるわけではない。
宗教・宗派は不問だが、苑内の墓石はほとんどが和墓。
区画ごとに和墓のエリア、洋墓のエリアと分けられているようで、
整然とした雰囲気がある。
土地の形状もあって苑内はかなり高低差があるが、
自動運転のゴンドラなどが随所に設置されているので、
お年寄りでもわりと楽にお参りできそう。
全体的に日当たりが良く、高台まで登ると江の島周辺の海が見える。
入り口のトンネルの上には大きな観音像が立っていて、
その背後の建物が永代供養墓になっている。

【管理棟】
霊園の入り口に案内所はあるが、特に管理棟らしき建物はない。
霊園の中央には法要が執り行われる礼拝所がある。
礼拝所の前まで車で入ってこられるようになっている。

【アクセス・周辺環境】
江ノ島電鉄の腰越駅から徒歩3分。
源義経の腰越状で知られる満福寺が管理している霊園で、
満福寺の境内に位置する。
腰越駅には満福寺までの案内図があり、
駅前通りにも案内板が出ているので、まず迷うことなくたどりつける。

【その他】
霊園を管理している満福寺
は、源義経の腰越状で知られる名刹。
源義経が兄・源頼朝の怒りをかったとき、
この満福寺に滞在して兄への手紙を書いたという。
満福寺の境内には、義経が腰越状を書くために水を汲んだという硯の池、
武蔵坊弁慶が腰をおろしたという弁慶の腰掛石、
力自慢の弁慶が軽々と持ち上げたという弁慶の手玉石など、
源義経にまつわるものがたくさん残っている。
霊園に隣接している満福寺の宿坊・義経庵には茶房があり、
その日に獲れた新鮮なしらすを使った料理が名物となっている。
お寺の宿坊というと、ちょっと堅苦しい感じを想像しがちだが、
内装は瀟洒な雰囲気の洋風で、
週末にはなんとピアノの生演奏も行われているとか。
法要後の会食に使える和室もある。

【周辺スポット】
腰越漁港　しらす漁で有名。
周辺には、当日水揚げしたばかりの
新鮮なしらすを使った料理が味わえる店がたくさんある。

腰越海水浴場　
江の島周辺の海水浴場のなかでは波がわりと静か。
ゴミ掃除などの管理もしっかりしているので、
家族向けの海水浴場といわれている。