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正岡 玲二郎さんのレポート
・周辺環境
県道高崎渋川線は2車線が殆どで、なおかつ幅も狭い道路ですが、かつては三国街道と呼ばれており、上杉謙信の関東遠征や参勤交代などでも用いられた歴史古い道です。近代に入ってからも馬車鉄道が走り、それに替わって戦後まもなくまで路面電車の東武高崎線が通っていたといいます。そのせいもあってか、規模の割りには大型のスーパーが点在して賑わいを見せていたり、一本脇に入ると多くの古墳や名跡などが残されていたりなど、個性の強い通りです。 先述の東武高崎線の跡を継いだ関越交通のバスの停留所から徒歩7分程のところに、太子山天明寺があります。
・園内
天明寺は天明年間(1781~1788)に開創されたことからその名が付けられたといわれていますが、一番古い資料には貞享三年(1688)という文字があるそうです。どちらにしても三国街道と共に歴史を歩んできた寺院といっても過言ではないでしょう。また、この寺は群馬郡唯一の尋常高等小学校があった場所としても知られています。信仰だけでなく、知の面でも地域の人の心の拠り所でもあったのです。
墓苑はこの寺に隣接した場所にあり、周囲はおよそ30メートル四方程。その内の半分ほどが開発済で、残りが未整備の場所となっています。現在は永代霊廟を中央奥に配置し、その周囲に20基程のお墓が建立している状態。回りを塀などで囲うこともなく開放的であることが非常に印象深く、真新しい墓石たちを眺めていると、自然に姿勢が正しくなる心持がします。これから開発が進むと今の倍程の規模になるのでしょうか。
墓苑自体はまだ完成途上ということもあり、緑が少ないという気持ちがしますが、辺りは果てしなく畑が広がり、更に見渡すと遠くに榛名山や赤城山を望むことができるため、他力本願的な部分はありますが、心地良いエリアになっています。歴史のある仏寺と新しい霊園とを融合させようという姿勢、バリアフリーを意識した造り、それ程大きな空間ではないことも幸いしてか清掃などが行き届いている空間、全てに亘り凛々しさを感じることができます。
・立ち寄りたい観光スポット
群馬温泉やすらぎの湯・・・飲む温泉としても有名。露天風呂から見える榛名と赤城は絶景。
日本絹の里・・・日本の近代化を支えた蚕糸絹業の歴史とシルクに特化した資料館
太子山 天明寺の地図、最寄り駅や交通アクセス、霊園の施設に関する情報をご案内します。
JR両毛線 新前橋駅
JR上越線 新前橋駅
JR上越線 群馬総社駅
JR上越線 八木原駅