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近江 富士子さんのレポート
豊臣秀吉の死後、その菩提を弔うために秀吉の正室・北政所(ねね)が建立したという高台寺。今から、約400年前の1906年(慶長11年)に開創された。敷地も広く、立派な庭園や茶席などを持つ大きな寺院だ。境内には、桜や紅葉などが多く、それぞれの季節にはライトアップされ、観光客でにぎわう京都の名所のひとつでもある。ちなみに「高台寺」は、北政所が出家して「高台院」と名乗ったことから命名されている。
京都駅から市バス206で、「東山安井」バス停で下車。また阪急河原町駅から市バス207「東山安井」バス停下車。そこから徒歩5分という好立地。京都駅からはタクシーでも15分くらいで行ける。
周辺には、清水寺、八坂神社、祇園など見どころも多い。また、東大谷墓地とも隣接している。高台寺墓苑は、高台寺の境内からそのまま中に入れるようになっている。観光がてら墓参に訪れると、周辺の観光や見物も同時に楽しめそうだ。駐車場も完備されているが、観光シーズンは相当な混雑が予想される。時間には余裕を持って出かけるといいだろう。
高台寺第一世の住持・三江紹益禅師を祀る開山堂には、ねねの兄などゆかりの人の像が安置されている。みごとな庭園も見ごたえがある。秀吉と北政所(ねね)は、「霊屋(おたまや)」に祀られているそうだ。ふたりの像が安置されている厨子には、「高台寺蒔絵」と呼ばれる豪華な蒔絵が施されている。また、周辺には、秀吉亡き後、北政所(ねね)が住まいとした「圓徳院」や、秀吉や北政所(ねね)の肖像画などゆかりの品を展示した「掌美術館」がある。これらの施設を訪れたり、「ねねの道」を散策しながら、歴史に想いを馳せるのもいいだろう。
高台寺の境内の中にも、いくつかの墓がある。古くからここにあったものだろうか。また、隣接する高台寺墓苑は、境内の脇道から入れるようになっている。特に管理事務所はないようだが、高台寺の社務所や受付で聞けば、案内してくれるそうだ。苑内は、清掃が行き届き、落ち着いた雰囲気がある。また、東大谷墓地とも隣り合わせになっている。そのため、広大な墓地に見えるが、高台寺墓苑は、境内に沿っている箇所だけのようだ。
苑内には、五七の桐の豊臣家の家紋が刻まれた墓もあった。ねねは境内の霊屋の地下に埋葬されているということなので、違うようだが……。どなたか豊臣家ゆかりの人の墓だろうか。ほかにも、古くから建つ墓や、比較的新しい墓などが混在していた。まだ、入居可能な区画もあるようだ。
また、お茶屋や料亭なども多く、墓参や法事の際の食事に利用できる店が多いのも魅力的だ。祇園にも近いので、運がよければ舞妓さんに会えるかも……。
鷲峰山 高台寺の地図、最寄り駅や交通アクセス、霊園の施設に関する情報をご案内します。
京阪本線 祇園四条駅
阪急京都本線 京都河原町駅
京都市営地下鉄東西線 東山駅