お墓に刻まれる文字は古くは経文や梵字だけでしたが、戦国時代になると武士階級が墓石に戒名や法名を刻むようになり、江戸末期になるとそれが庶民にも一般化して、墓石に俗名や本名が刻まれるようになりました。

棹石の「正面」に刻む彫刻については、以下のものがあります。
- ▼家名・・・「○○家之墓」、「○○家先祖代々之墓」、「○○家」など。
「両家墓」では、2つの家名(A家/B家)を入れることもあります。 - ▼題目・・・宗旨・宗派によって題目文字が異なる。仏教:「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」。
神道:「○○家奥津(都)城」。キリスト教:十字架など - ▼文字や詩、俳句・・・故人の個性や思いを表した「心」「想」「愛」「感謝」などの文字。詩、俳句など。
- ▼図柄・図案・・・花柄や故人にゆかりのあるイラストなど
(※お墓の彫刻に相応しくない文字の禁止事項や、霊園・墓地によっては彫刻に一定の決まりを設けている場合もあります)

棹石の「側面や裏面」に刻む彫刻については、以下のものがあります。
- ▼戒名(法名)・・・寿陵墓、生前戒名を彫刻される場合は、彫刻部に朱を入れることがあります。
- ▼俗名・・・生前名
- ▼没年月日・・・命日
- ▼享年・・・亡くなられた時の年齢
- ▼建立年月日・・・お墓を建立された年月日。 例)平成二十一年六月吉日
- ▼建立者名・・・施主名。「○○家 兄弟一同」のような形や、連名で彫刻することもあります。
(※墓誌がある場合は、棹石ではなく墓誌部に彫刻します)
■書体
- 主な文字の書体・・・楷書・行書・草書・隷書・ゴシックなど
解りやすいということで楷書体が好まれます。実際に建っているお墓の彫刻や書体見本を参考に選ばれるといいでしょう。手書きの自筆文字等も刻めますが、その場合別途費用が加算されることになります。

■削り直し・追加彫刻
- 削り直し・・・すでに彫刻された文字などを消して、再度文字彫刻を入れる場合は、墓石の表面の「削り直し&磨き」という工程が必要になります。墓石の再設置費用、削り直しの費用がかかります。
- 追加彫刻・・・ご遺骨を埋葬した際に、故人の戒名(法名)を追加します。
現場に彫刻用の機械を持ち込んで作業できる状況であれば、比較的安価(参考:1名追加2万~3万前後)にできますが、石碑(棹石)や墓誌を一度取り外して彫刻する必要がある場合は、設置費用分も加算されます。
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