永代供養墓 その2「条件面のどこを見ればいいか」

「永代供養墓 その1」から少々間が空いてしまいましたが、今回はその2回目です。
 
永代供養墓とひと言で言っても、どこもが一律の条件を設定しているわけではありません。購入前に何をチェックすればいいのかを見ていきましょう。
 
○一区画に入れる人数
 
永代供養墓を買い求めるにしても一人用でいいのか、あるいは夫婦で入りたいなどの希望があるはずです。「先祖の遺骨も合わせて納骨したい」と考えるご家族もいるでしょう。その場合、一区画で入れる限度数を確認しておきます。
 
複数人数の場合、そこに入れる人の関係性が決められています。例えば「何親等まで」「親族のみ」など。「使用者が認めれば友人も可」としている場合もあります。
 
○永代供養年数
 
1回目の概要編で触れたように、骨壺などに入った状態で供養される期間は永代供養墓によってさまざまに設定されています。一般的な弔い上げに合わせて17年・25年・33年のところもあれば、10年以下のところも。
 
すでに購入した人の「〝永代〟というので年数は50年ぐらいかと思った」との声を聞いたことがありますが、思い込みは禁物です。
 
○納骨方法 合祀か個別か
 
多くの場合、永代供養墓とは別に、共同で埋葬される合祀墓があり、上記の永代供養年数が過ぎるとそちらに移されるというシステムが取られています。
中には最初から遺骨を骨壺から出し、合祀するところもあります。
「なるべく個別の納骨期間(供養期間)を長くしたい」と考えてその年数にこだわる人もいます。
 
こだわると言えば、亡くなった方の名前を刻む墓誌も意外と気になるポイントと言えるのかもしれません。1箇所にまとめて記されるのか、それとも個々のプレートなどを用いるのかなど、確認しておくといいでしょう。
 
○供養方法
 
永代供養墓の場合、家族や縁者の供養とは別に、お彼岸やお盆の時期などに、合同法要が行われています。お寺ではお坊さんがお経をあげ、公営では管理事務所が花を捧げたりします。
 
なお、永代供養年数を過ぎて合祀墓に移された後も、こうした供養が受けられます。
 
○お寺との関係 檀家/不問
 
永代供養墓に関しては、お寺であっても檀家にならずOK(宗旨宗派不問)のところもあれば、一般的なお墓の場合と同じく、檀家になることを求められることもあります。
もし、そのお寺の檀家になることが条件になっている場合、お布施や寄付など含め、今後どういうことが求められるのか一度話を聞いておきましょう。
 
自分たちのニーズに合った選択をするためのポイントはおわかりいただけたでしょうか。〈永代供養墓〉といっても、お墓に変わりありません。通常の場合と同じく、金額以外の各種条件や宗教面の比較検討が必要なのです。



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柿ノ木坂ケイ プロフィール

プロフィール

1964年生まれ。東京都立大学人文学部社会学科社会人類学専攻卒。タウン情報誌編集部を経てフリーライター。 3年前義母をなくし、お墓がない現実に直面。購入まで苦労したことがきっかけとなり、意外と知らなかったお墓について調べ、著書『間違いだらけのお墓選び』をまとめる。
現在、「明るくわかりやすくお墓を語る」をモットーに、消費者の立場から見た“お墓”についての講演や関連記事の執筆などで活動中。

【 著書 】

『間違いだらけのお墓選び-買ってわかったお墓事情あれこれ』
2005.11刊/情報センター出版局(1400円+税)

〔第1部:お墓購入ドタバタ体験記〕

年齢も趣味も違う家族が一つのものを買うのは大変なこと。
ましてやそれが“お墓”であればモメるのは当然?!著者と家族の笑える(?)お墓探しの日々を綴る。

〔第2部:お墓に関する49の基礎知識〕

誰もがいつかはお世話なるものなのに、よくわからないもの、それがお墓。その購入の実体験をもとに「これだけは知っておきたい」という知識をまとめた。イラストやフローチャート入りで“初心者”にも楽しくわかりやすく、お墓選びのツボを伝える。