雨の降った次の日が、霊園見学日和?

関東甲信及び東海地方の梅雨入りは先月27日でした。これは平年より12日、昨年より17日早く、また観測史上2番目の早さだといいます。
「始まりが早ければ、明けるのも早いかも」などと思いがちですが、そうとは限らないと、ある番組の気象予報士さんが言っていました。

というわけで、沖縄と九州南部を除く地域では「週間予報で傘マークの日の方が多い」状態はしばらく続きそうです。

これから霊園・墓地を探したいという方も、雨模様だと「今日はいいか」と、外出が億劫になりますよね。

でも、実はこの時期、霊園見学には最適だったりするんです。

それも雨が降った次の日の午前中がベストです。
その時にはぜひ、以下のようなポイントをチェックしてみて下さい。

◆カロートの水はけをチェック

できれば、担当の石材店の方にお願いして、モデルとして建てられているお墓のカロートを開けて見せてもらってください。
カロート(納骨室)は墓石の下に位置する、骨つぼを入れる場所です。
いわばお墓の心臓部ともいえる箇所ですが、密閉することができないため水が入ったり、空気の循環が悪く結露ができやすくなります。
霊園によっては、カロートに雨水がかなり入り込んで、骨つぼがプカプカ浮いてしまったり(!)ということも起こります。また、カビなどが発生すると気持ちのいいものではありませんから、水はけ状態をチェックしておきましょう。
石材店には「結露対策の工事はどのようにしていますか?」と確認します。

◆墓石の変色状態を観察

石は鉱物ですから、目に見えない気孔から水が入ったり出たりしています。墓石としては、水が入りにくい=吸水率が低いものが適しています。
各お墓で使われている、さまざまな種類の墓石をよ~く観察してみて下さい。雨上がりには、その一部の色が濃く見えることがあります。
水を吸って色が変化しているのです。
その面積が大きいほど吸水率が高い石ということになりますが、墓石の色が濃ければ変色が目立たず、白や薄いグレーなどは反対に目に付きやすいため、シロウト目には正確な判断は難しいかもしれません。
そんな時には、営業の方に、「この石の吸水率はどうですか?」などと質問を投げかけてみると、〝売り物〟の知識をきちんと持っている業者かどうかがわかります。いずれにせよ、そうした商品情報を開示してくれる石材店のほうが信頼がおけるといえます。

◆排水口の場所はどこ?

霊園を一回りしてみましょう。
例えば、山を切り開いて造ったような霊園で、雨が振った後、それを集めて最終的に流す場所、排水口から水がバンバン出ていることがあります。
中には、その雨水が一部のお墓にかかっているなんてことも…。
墓石は、サビや劣化を防ぐため、なるべく水気を含ませないようにすることがベストです。
その意味から、同じ霊園内でも、そんな水がかっていたり、極端に水はけの悪い墓所(個々のお墓を建てる場所)は避けたほうがいいでしょう。

雨が降った後にしか確認できないことも、意外とあるものです。

梅雨の時期の今だからこそ、霊園見学に出掛けてみませんか?

雨の降った次の日が、霊園見学日和?()

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柿ノ木坂ケイ プロフィール

プロフィール

1964年生まれ。東京都立大学人文学部社会学科社会人類学専攻卒。タウン情報誌編集部を経てフリーライター。 3年前義母をなくし、お墓がない現実に直面。購入まで苦労したことがきっかけとなり、意外と知らなかったお墓について調べ、著書『間違いだらけのお墓選び』をまとめる。
現在、「明るくわかりやすくお墓を語る」をモットーに、消費者の立場から見た“お墓”についての講演や関連記事の執筆などで活動中。

【 著書 】

『間違いだらけのお墓選び-買ってわかったお墓事情あれこれ』
2005.11刊/情報センター出版局(1400円+税)

〔第1部:お墓購入ドタバタ体験記〕

年齢も趣味も違う家族が一つのものを買うのは大変なこと。
ましてやそれが“お墓”であればモメるのは当然?!著者と家族の笑える(?)お墓探しの日々を綴る。

〔第2部:お墓に関する49の基礎知識〕

誰もがいつかはお世話なるものなのに、よくわからないもの、それがお墓。その購入の実体験をもとに「これだけは知っておきたい」という知識をまとめた。イラストやフローチャート入りで“初心者”にも楽しくわかりやすく、お墓選びのツボを伝える。