お墓のリフォームで迎えるお彼岸

お墓のリフォームで迎えるお彼岸


ついこの前、年が明けたと思ったら来月はもうお彼岸です。
 
お彼岸と言えば、お墓参り。
ところでお墓参りに行く度に「ウチのお墓も年季が入ってきたな」とか「ここを何とかしたい」などと感じつつ、ついついそのままにしているといったことはないでしょうか?
 
墓石の建て替えまで大がかりではなくても、ちょっとした修理などでお墓を一新させることもできます。
今回はそんなお墓のリフォームの一部を取り上げます。
 
1.墓石のクリーニング・磨き
 
「年何回か自分たちの手で掃除はしているけど、もっと綺麗にしたい」という時は、石材店など専門家にクリーニングを依頼するのも方法です。石の種類にもよりますが、墓石用の洗剤や用具で水垢や汚れを落とします。
また、石の光沢を取り戻したいときや、ちょっとした欠けを直したい場合は、石材店で磨き直しをしてもらうことができます。その場合、墓石を解体して工場に運び、研磨後は再び設置するなど手間がかかるため、費用がある程度かかります。
また安山岩系など磨きに向かない石もあるため、事前に墓石の種類や色を確認します。
 
2.文字のペンキ塗り替え
 
戒名や家紋を彫った部分にペンキが使われていることがありますが、時の経過と共に水垢がたまったり、ペンキが剥げてきたりしてしまいます。その塗り直しをしてもらうだけでも、文字や家紋がはっきりして印象が変わることがあります。
最近は黒や白ばかりでなく、青や金などバリエーションもみられますので、実際に使っている他のお墓を見て色を決めるのもいいでしょう。
 
3.目地の補修
 
なかなか目がいきにくい箇所ですが、墓石と墓石をつなぐ接着剤が剥がれかけていないでしょうか。墓石が劣化する原因ともなりますので、補修してもらいます。
その施行はまた地震対策にもなりますが、さらに耐震性を強化する場合、墓石の間に免震パッドを入れてもらう方法もあります。
 
4.墓所の雑草対策
 
お墓の掃除より、草取りが面倒…。昨今は、放っておけば生えてくる墓所の雑草をなんとかしたいというニーズが高いようです。
対策としては、草が生えてくるスペースを物理的に埋める、何かを敷き詰めることになりますが下記のようないくつかの方法があります。
 
①石を張る
②玉砂利・化粧砂利を入れる
③固まる土を敷く
 
①は、墓石の周りや区画全体に石を張る方法。それなりに費用はかかりますが、何種類かの石を組み合わせて模様を造ったりと、いろいろなデザインが可能で高級感が出ます。
 
②下地コンクリートをつくり、その上に玉砂利や樹脂固定できる化粧砂利を敷き詰めます。細かい砂利を使ったり、石の色もある程度選択することができ、見た目がすっきりします。
 
③一般の家の庭でも防草対策で使われる、水をかけると固まる土を敷く方法。ホームセンターでも売られているようなタイプで価格は抑えられますが、年月が経つとひび割れの心配があります。また陽当たりの悪い場所ではコケなどがはえる可能性もあります。
 
 
お墓の気になることがあれば、まずは石材店に悩みをぶつけてみましょう。プロの解決策を示してくれます。
この時期からリフォームを検討して、お彼岸にはすっきりしたお墓の前で手を合わせることができればベストです。
そんなお墓の修理・リフォームをするときには、墓石の建立時と同じく、事前に見積もり書を出してもらい、納得してから依頼して下さい。
 
柿ノ木坂ケイ
 
 
 
 
 

>柿ノ木坂ケイの「ちょっと気になるお墓の話。」一覧へ戻る

柿ノ木坂ケイ プロフィール

プロフィール

1964年生まれ。東京都立大学人文学部社会学科社会人類学専攻卒。タウン情報誌編集部を経てフリーライター。 3年前義母をなくし、お墓がない現実に直面。購入まで苦労したことがきっかけとなり、意外と知らなかったお墓について調べ、著書『間違いだらけのお墓選び』をまとめる。
現在、「明るくわかりやすくお墓を語る」をモットーに、消費者の立場から見た“お墓”についての講演や関連記事の執筆などで活動中。

【 著書 】

『間違いだらけのお墓選び-買ってわかったお墓事情あれこれ』
2005.11刊/情報センター出版局(1400円+税)

〔第1部:お墓購入ドタバタ体験記〕

年齢も趣味も違う家族が一つのものを買うのは大変なこと。
ましてやそれが“お墓”であればモメるのは当然?!著者と家族の笑える(?)お墓探しの日々を綴る。

〔第2部:お墓に関する49の基礎知識〕

誰もがいつかはお世話なるものなのに、よくわからないもの、それがお墓。その購入の実体験をもとに「これだけは知っておきたい」という知識をまとめた。イラストやフローチャート入りで“初心者”にも楽しくわかりやすく、お墓選びのツボを伝える。